情報の視覚化(インフォグラフィック化)のプロジェクトであるinstagraf。第3弾は世界の言語分布(母語人口)です。
広く話されているという観点では英語がダントツで用いられている印象がありますが、母語人口で考えると圧倒的に中国語人口が多いことが分かります。中国人は世界各国に中国人コミュニティを作り(中華街)華僑としてのネットワークを持っているため、これからの時代は中国語がますます重要性を帯びてくることが予想されます。
インド系言語の話者数も母語人口で測るととても多く、各地の方言が未だに根強く言語文化を保っていることがわかります。
アメリカでは移民の影響でスパニッシュの人口が多く、アメリカの学生が第二言語として最も選ぶのがスペイン語です。これは実際私がアメリカの大学に留学した時にルームメイトに聞いた話でもそうでした。
多くの話者を持つ言語がある一方で、話者が数百人にしか満たない絶滅が危惧されている言語もたくさんあります。比較のためこのグラフィックにもいくつか入れました。今この瞬間も世界のどこかで希少な言語が絶滅しているかもしれません。
グラフィック作成は今回もなかなか骨が折れました。グラフィックを作成するよりどころとなる話者人口の統一されたデータがなく、Wikipediaを駆使して作りました。
デザイン面の話では、こうした文字をグラフィック化することをタイポグラフィといいます。絶滅危惧の言語を含めれば世界には星の数ほど言語があり、どのデータ・言語に着目するかでグラフィックの中身も大きく変わってくる視覚化するのに面白いテーマだと思います。