ファッションイラストレーション関連の本でどれか一冊を薦めるとしたら、本書「Masters of Fashion Illustration」は外せないでしょう。ハイセンスでクールなファッションイラストレーションのオムニバス本で19世紀後半の作品から収められています。
ハイセンスなファッションイラストレーションのオムニバス本
多くのファッションイラストレーションの作品が収録されており、どの作品もハイセンスでハイクオリティな印象です。
品質の高い作品だけを集めた感じで、必ずどれか一つはお気に入りの作風・スタイルがあるとおもいます。自分がどのタイプの作品が好きかを発見できます。
個人的にはJ.C.ライエンデッカーの作品はかなり好みです。ライエンデッカーのことは「信長の野望」や「三国志」のイラストで有名な長野剛さんの画集で知ったのですが、彼単独の画集は私が持っている本の中でもお気に入りの一冊で、数多くの美術書を電子化してきた私でも電子化することもなく大切に愛蔵していくつもりです。
中には個性的な作品も。こうしたいろんなスタイルを一覧できるのがいいですね。
感想 美術書・画集としてかなり満足できる内容。いろんなスタイルから刺激を受けることができる。洋書ゆえに価格変動が激しい。
ファッションイラストレーションから刺激を得たい人には一押しの画集です。いろんなセンスを知ることはクリエイターにとってプラスになるはず。
ただ、洋書ゆえに在庫や為替などで価格変動が激しいです。私が買った時は2012年のハードカバー版ですが、約3500円でした。今だと中古で結構値上がりしていますね。価格に見合うだけの内容であることは間違いないです。