自然が産んだ構造美の世界 骨から見る生物の進化 アートブックレビュー

骨から見る生物の進化【コンパクト版】

骨から見る生物の進化【コンパクト版】
究極の機能性と構造美を兼ね備えているもの、それは生物の骨格ではないでしょうか。本書は生物の骨格だけを集めた美しいモノクロームの写真集です。CGではなく全て実写。ただ「骨という存在」を映したシンプルな写真集ですが見れば見るほど自然が作った構造美の世界に引き込まれていきます。

骨格から見た生物の進化が一目でわかる

骨から見る生物の進化【コンパクト版】

本書には数多くの動物の骨格が載っています。実在し、生きて動いた姿のまま収められた骨格写真たち。モノトーンで白黒の冷たい世界ですが、黒が奥深く、印刷品質も高精細で綺麗です。

骨から見る生物の進化【コンパクト版】

200体という数多くの種類の生物の骨格が乗っているので、異なる動物間に見られる共通した構造や違った箇所、なにがその動物をその動物たらしめているのかの特徴についての理解を視覚的に深める事が出来ます。

骨から見る生物の進化【コンパクト版】

文章も豊富で知識が深まる

骨から見る生物の進化【コンパクト版】
本書の特徴はただの写真集では終わらないところです。大量の文章が収められ、進化の観点から見た骨格の知識が本書を読むことで身につきます。翻訳本なので読みにくく、専門的なお堅い文章なのが難点ですが、得られる知識は膨大。進化の過程をイメージしながらどのようにしてこの骨格が形成されたかのストーリーを膨らませる事が出来ます。

まとめ・書評

骨から見る生物の進化【コンパクト版】
知的好奇心を刺激する一冊。アートや芸術に興味がある人、3DCGデザイナーやイラストレーターの参考資料として優れているのではないでしょうか。写真だけではなく解説の分量も多いので、生物に興味がある人は興味深く読めるでしょう。

本書は複数の版が出ています。2008年に出た最初の版(Amazon)は大型本で値段も高く、2011年の普及版(Amazon)の後継として2017年の今回紹介したコンパクト版があります。最初の版とは基本的に内容は同一ですが、大きさとカバーが違います。コンパクト版は厚みがあるソフトカバーなので見開きの写真が中とじに入り込んでて見にくい箇所があるかもしれないですね。それでもコンパクトで充分な情報量を提供してくれる本書は何か創作活動するときの資料として大活躍するでしょう。

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