投稿記事一覧
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読書のまとめ
【書評と感想】「知のトップランナー149人の美しいセオリー」ジョン・ブロックマン[編] コンセプトは良いが、内容は質より量。読む人を選ぶ内容で一般向けではない。
「知のトップランナー149人の美しいセオリー」は世界の最前線で活躍する第一人者達のお気に入りの美しいセオリーとは何か?という問いに関するエッセイ集です。ネットでの評価も高く、何かアイデアの参考にしようと読み進めたのですが…正直かなり微妙でわ... -
読書のまとめ
【書評と要約】「ついやってしまう体験のつくりかた」玉樹 真一郎 分かりやすく体験デザイン(UX)について学べる良著
優しい語り口でユーザー体験についての理解が深まる「ついやってしまう体験のつくりかた」を読了しました。著者の玉樹さんは元・任天堂の企画開発者ということで、本書の内容はゲームを例に「ついやってしまう体験」とは何かについて説明しています。ゲー... -
心理学
【書評と要約】「美人の正体」越智啓太 外見的魅力と恋愛心理学についての包括的な知見が得られる
見た目が一番で何が悪い?という刺激的な帯に目がとまる本書は、犯罪心理学者の越智啓太さんが書いた恋愛心理学の本です。恋愛心理学のテーマでは、主に人格や性格の側面が取り上げられていましたが、本書は外見にターゲットを絞って、人の見た目がどれほ... -
心理学
【書評と要約】「選択の科学」シーナ・アイエンガー 豊富な心理学的知見に裏打ちされた意志決定の心理学
今回は意志決定の心理学の豊富な知見が得られるシーナ・アイエンガーの「選択の科学」を取り上げます。私が心理学科の学生だった頃、行動経済学のゼミで読むのを薦められた一冊で、人が選択するのはどういう過程を踏んでいるのか、選択を決めるということ... -
ゲーム
【感想・評価】朧村正 元禄怪奇譚 様式化された和風ファンタジーの良さ【ネタバレ配慮】
今回は特徴的な美しいグラフィックに定評のあるヴァニラウェアが開発、マーベラスエンターテイメントが発売した2DアクションRPGゲーム朧村正(英題Muramasa: The Demon Blade)をレビューします。ヴァニラウェアのソフトでは以前オーディンスフィアを取り上... -
心理学
面接ではその人のことを正しく評価・判断できないから、落ちても気にするだけ無駄という話
就職や転職活動、大学入試など希望先と面接する機会は多くありますが、不採用だったとき、まるで自分が無価値であるかのように落ち込みますよね。でも実際は面接官が応募者を正しく評価・判断するのは不可能に近く、正しく応募者の能力を測ることが出来な... -
心理学
【書評と要約】「決定力!正しく選択するための4つのステップ」 チップ・ハース,ダン・ハース著
最近意志決定の心理学の本をよく読んでいます。なぜ人は後悔するのだろう?なぜ自分が正しいと思った選択が後になって失敗だったと思うのだろう?という疑問は昔からありましたが、大人になってからでも失敗は後悔は尽きないもの。今回読了した本書「決定... -
心理学
アンカリング効果とは?直前の情報や数値を基準に判断してしまうこと。
今回はマーケティングや交渉などでよく使われているアンカリング効果についてまとめます。 アンカリング効果とは? アンカリング効果とは、先に見た情報・数値によって後でみた情報・数値を判断する基準が変わることです。例えばセールスの場面で、定価15... -
心理学
経験から導き出される法則ヒューリスティックとは?+その問題点について
心理学の世界では、これまでの経験から得られる洞察や法則をヒューリスティック(Heuristic)と呼んでいます。何かを意志決定する時や判断するときの拠り所となるヒューリスティック、今回はこのヒューリスティックについてまとめました。 ヒューリスティッ... -
アート・デザイン
【美術の時間13】絵画の記録性について。写真の登場で絵画の記録性の役割は取って変わられたが、物語を描く役割は残っている。美術の役割の変遷。
美術の教養を身に付けて作品を見る目を養い、創作に活かそうという主旨の美術の時間。今回は西洋美術における絵画の役割についてまとめます。写真の登場によって絵画の役割はどのように変わったのでしょうか。 美術の役割の変遷 装飾・写実(記録性) 美術... -
心理学
マズローの自己実現理論についての解説と考察!自分を知り、より良く生きるために。
今回はアメリカの心理学者アブラハム・マズロー(Abraham Maslow)が提唱した自己実現理論を取り上げたいと思います。これは人間の欲求を階層に別けたもの(マズローの欲求ピラミッド)で、人間が持つ本能的な欲求から自己実現という高次な欲求までを理解しや... -
心理学
発達課題ってなんだろう?社会に適応し健全で幸福な人生を送るために乗り越えるべき課題。エリク・H・エリクソン
今回は発達心理学のテーマとしてエリク・H・エリクソン(Erik Homburger Erikson)の発達課題について扱います。発達心理学とは人が年齢を重ねるにつれてどのように発達・変化して行くのかに注目した心理学です。発達心理学としては乳幼児期~児童期の研究で...