【GC】大乱闘スマッシュブラザーズDX 【思い出ゲームレビュー】

今回は初代:大乱闘スマッシュブラザーズに続いて、ゲームキューブ(GC)で2001年に発売された「大乱闘スマッシュブラザーズDX」をまとめます。

スマブラDXとは

任天堂の人気作品のキャラクターが集まり、対戦形式でステージの落としあいの駆け引きを楽しむ本作。前作と比べて超大幅にパワーアップして発売されました。今に続くスマブラの根本的なシステムが完成したのもこのDXでしょう。スピード感はシリーズ随一で、メテオ技など(参考:スマブラ拳)コアなゲーマーに訴える要素が満載でした。HP制の体力制乱闘や戦い方で勝敗が決まる評価性乱闘、コインを集めたプレイヤーが勝つコイン制バトルや体が大きくなるスーパーキノコなどの新アイテムなど、64の頃には思いもつかなかった創意工夫に溢れており、いつまでもワクワクしっぱなしでした。一人用モードも充実しており、イベント乱闘という特殊な条件下でのステージをこなしていくモードの実装も楽しかったですね。とにかく開発者の創意工夫や遊びの要素がこれでもか、と詰まっており、ボタンの同時押しでBGMを変えるなどの隠し要素などもあり、飽きること無く延々とプレイする事が出来ました。

前作を遊んだ時に出てきて欲しいと思ったキャラや意外なキャラが参戦しており、大いに楽しめた本作。©Nintendo

参戦キャラも多種多様で、意外なキャラが最後に登場したりと驚きがありました。Dr.マリオやMr.Game&Watch、最後に出てくるミュウツーは全然想像出来ませんでしたね。アイスクライマーなどはこの作品で知りました。

マリオにメテオ技がついたのが気持ちいい ©Nintendo

私はスマブラ全作品の中でも本作のスピード感が最も気に入っています。マリオにメテオ技(下に勢いよく落下させる攻撃)が実装されたことでスマブラではマリオでプレイするスタイルが身に付きました。前作ずっと使っていたカービィーは明らかに弱体化されて、今作では全く使っていなかったです。海外でもDXの人気は健在で、現在でも大会が行われているほど。この操作のスピード感が病みつきになると以降のスマブラ作品がもっさりとした動きで物足りないと感じてしまいます。続編がもっさりしているのは、別の見方をすればDXのこのスピード感は初心者には敷居が高いと感じられたのかも知れません。

この作品からスマブラの最新作を買ったらまずはマリオを使う習慣が身に付いた。©Nintendo

闘いの記録とか、色々なログが残るのも本作の特徴。本作ではフィギュア収集の要素があり、コレクター心を刺激するものでした。フィギュアを集めることで原作の背景や知識、そしてスマブラというこの世界がどういった世界観で成り立っているのかの設定を知ることができます。フィギュアにもレア度があって、入手するのに凄く大変なものがあったりして、全てのフィギュアを集めるのは大変ですが、集める過程が楽しかったので苦になりませんでした。この辺りのバランスは凄く上手いと思います。難易度と達成感とのバランスが絶妙でした。

マスターハンドは現実世界と密接な繋がりがあることが示唆される。 ©Nintendo

苦労してフィギュアを集めることで、スマブラという世界の設定が見えてくる。頑張った分だけ作品世界の秘密を知ることが出来るのでやりこみが報われた感覚がありました。

スマブラは想像の中の世界であり、現実との境目に最も近いのが終点 ©Nintendo

フィギュアは288体まで集めました。全部で290ちょっとあるようです。解説の一つ一つを読んでいくのが面白かった。

スマブラDXの思い出

初代スマブラ64を相当やりこんでいたので、GCで本作が発売されると知ったときは凄くワクワクしましたね。売り切れが心配で学校から帰った後直ぐお店に出向いて買いました。(結局品切れは起こりそうも無いほど在庫はありましたが…。)学校から帰って、友達と一緒に毎日対戦に明け暮れた思い出があります。私は自分でも結構強いほうだと認識していましたが、やはり同じように強い友達がいるものです。相手はファルコ使いだったので、CPUの強さをMAXにしたファルコと自キャラのマリオで何度も対戦して練習していました。充実した毎日だった。

終点ステージでガチバトルの毎日だった ©Nintendo

公式のスマブラ拳での解説が面白くて、学校から帰った後、ゲームが禁止されていた夜に父親のパソコンを借りて夜な夜な読んでいましたね。当時は公式がネットのホームページでここまでやるのか、といった感じでした。開発者のユーモラスでサービス精神旺盛な記事を毎日とても楽しみにしていました。

総評

面白さ    ★★★★★★★★★★
グラフィック ★★★★★★★★★★
思い出    ★★★★★★★★★★+
やりこみ   ★★★★★★★★★★++
学校から帰って毎日プレイした本作。完全にコンプリートするまでやりこんだ。©Nintendo

まさにスマブラDXは私の青春の一つの時代でした。サービス精神、面白さややりこみ要素など、全てが初代スマブラを超えていて、ゲームの可能性を感じると共にとことん楽しませて貰いました。この原体験があるからこそスマブラは新作が出る度に買ってしまうんですよね。本作は上級者(ゲーマー)向けといった感じで、ゲームが苦手そうな子は参加出来ない印象でしたが、ハマれば凄く面白くてのめりこむ事ができます。

動画資料

■TVCM

■オープニング

「大乱闘スマッシュブラザーズDX」/「Super Smash Bros. Melee」
ゲームキューブ(GC)/日本 2001年11月21日/アメリカ 2001年12月3日
開発元:HAL研究所
発売元:任天堂

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参考・出典

速報スマブラ拳!!
大乱闘スマッシュブラザーズDX (公式)
大乱闘スマッシュブラザーズDX(Wikipedia)

 
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