大乱闘スマッシュブラザーズXは2008年1月31日にWiiで発売された対戦アクションゲームです(もう11年前か…)。個人的にスマブラ作品の中でDXの次にやりこんで楽しめた作品です。一人用モードの充実が特徴です。
目次(Contents)
どんなゲーム?
本作はニンテンドウ64から続く大乱闘スマッシュブラザーズの第3作目です。GCの「スマブラDX」の時から感じていましたが、この頃には“スマブラ”は世界で大ヒットするビッグタイトルという雰囲気でした。今は無き任天堂WiFiコネクションで世界中の人と対戦できる!というのも大きな魅力でした(参考)。
ゲーム容量が多く、wiiゲームでは珍しい2層ディスクのデュアルレイヤーを採用していました。しかし、2層読み込みが繊細でwii本体の状態によってはレンズクリーニングが必要となり、クリーニングして貰うためにwiiを修理に出した人もいてちょっとした騒動に。
登場キャラについてはDXよりもさらに増えました。コナミからメタルギアソリッドのスネークと、セガからソニックが登場。任天堂系以外の他社コラボをするとは想像もできなかったので当時は驚きましたね!ただ、ミュウツーやDrマリオ、ピチューやロイなどリストラされたキャラクターも。DXの時はMr.Game&Watchが隠しキャラクターで驚きましたが、本作ではロボットでした。私はスーファミがゲームの原体験なのであまりピンと来ませんでしたが、ファミコン世代のゲーマーはどう感じていたのでしょうね。どちらも任天堂の古き時代を支えた重要な製品から来ています(ロボットの方は一人用モードの亜空の使者でも見せ場があり、重要な役回りを与えられています)。
個人的に一人用モードはスマブラ作品の中で本作が最も充実していると感じていて、特に亜空の使者は一つのパッケージソフトを体験したかの様な達成感を得ることができました。
スマブラの世界観やファイターたちの活躍が生き生きと描かれており、特にラストのタブーの存在はその衝撃的な強さもさることながら、スマブラという世界について考察させられるものでした。
その名の由来「タブー(taboo、禁忌)」の通り、どんなにこちらがダメージを受けていなくても一撃退場になるチート技(OFF波動)を放ってきます。その回避法がその場緊急回避だと知るまでに手に汗を流しながら試行錯誤したのは面白かったですね。
最新作のスマブラSpecial(2018年12月発売)ではキャラクターたちが一同に協力し合い超常の敵対勢力と戦う感じでしたが、本作の亜空の使者はそれぞれのファイターの世界観をモチーフに敵キャラやステージなどが原作尊重をしつつも一つの物語を紡いでいるのが印象的でした。
思い出
本作が発売された当時は、ちょうど大学受験と重なって数年ほどゲームから離れていた時期でした。結果として私の大学受験は失敗に終わり、現実逃避で涙を流しながら無心でやりこんだゲームです。私にとってこのスマブラXは冬の時代の到来を感じさせます…。
家でスマブラXを一緒にやる友達もいなかったので、wifiコネクションでドキドキしながら世界中のプレイヤーと戦ったり(ネット回線が1番の敵だった)、充実した一人用モードにのめり込んだのはいい思い出です。
一人用モードで亜空の使者を終えた後にやりこんだのがイベント戦です。DXからあったイベント戦がさらに進化し、クスリと笑ってしまうようなネタ要素を盛り込んだイベントテーマに加え、難易度設定も出来、それが記録にも残るので達成感も得られて楽しかったです。最後の「#41ホントの最終決戦」の難易度は尋常では無く、何度もリトライを繰り返し、無事に「むずかしい」難易度でクリア出来たとき、私のスマブラXは終わりました。骨の髄まで味わって満足したゲームです。
総評
グラフィック ★★★★★★★★★★
思い出 ★★★★★★★★★★++
やりこみ ★★★★★★★★★★+++
満足度 100%
冬の寒い中、冷え込んだ心に闘志を燃やしたゲーム。原作を尊重したスマブラの世界を描いた一人用モードの充実に加え、ユニークなイベント戦闘やフィギュア収集など達成感をもたらす仕掛けが豊富。フィギュアに関してはミニゲームでコインシューティングが出来、制作者のユーザーを楽しませたいというサービス精神を感じることが出来ました。中古でもまだまだ値段はしますが、スマブラ好きならずっと持っておきたい1作です。
動画資料
■CM1
■CM2
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