「悪魔城ドラキュラ Circle of the Moon(2001年KONAMI,GBA)」を今更クリアしたので感想などをまとめます。ゲームボーイアドバンスのソフトですが、WiiUのバーチャルコンソールでプレイすることが可能です。クリア時間は6時間ちょっとでした。
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GBAの悪魔城ドラキュラ第1作目。硬派で高難易度。海外ではすこぶる評価が高い。
なぜ今更こんな古いソフトに手をつけたかというと、先日キックスターターの「bloodstained ritual of the night」をクリアしたことで自分の中の悪魔城ドラキュラシリーズをプレイしたい熱が高まってしまい、ちょうどいい機会に昔の未プレイの作品をプレイしようと色々物色していました。
ゲームボーイアドバンスのソフトはポケモンなど有名どころしか遊んでいないので、本作も未プレイ。というよりも子供の頃は悪魔城ドラキュラというIPに全然興味がなく、私が悪魔城ドラキュラシリーズをプレイし始めたのは大学生になってから。本作もリアルタイムには触れておらず、発売されていたことも知りませんでした。
調べてみたところ、ゲームボーイアドバンス発売と同時期に発売されたソフトの中ではハイクオリティで、海外での人気も凄まじく、高難易度で人を選ぶ作品ですが相当売れたそうです。海外では高難易度でクリアまで手こずるゲームが人気なんでしょうかね。
初代悪魔城ドラキュラを作ったコナミコンピュータエンタテインメント神戸が開発を担当し、これ以降の悪魔城ドラキュラやbloodstainedに関わったIGAさんは関わっていないようです。
ストーリー 魔王ドラキュラが復活。伝説の武器バンパイアキラーを授けられた主人公ネイサンの物語
物語はオーストリアの郊外にて伝説の魔王ドラキュラの復活の儀式が行われている場面に伝説のバンパイアハンターモーリスとその弟子ネイサン、モーリスの子供でネイサンの兄弟弟子のヒューが駆けつけるところから始まります。
ヒューが主人公かと思ったら、まさかのネイサンが主人公。最序盤は奈落の底に落とされるような衝撃的なスタートですが、BGMの「Awake」もいい感じに気分を盛り上げてくれて「さぁ、探索するぞ!」とやる気を鼓舞してくれます(すぐに後述の操作性の悪さで脱落しそうになるけど)。
ヒューは伝説のバンパイアキラーを託された主人公ネイサンに嫉妬し、その心の闇を膨らませていきます。主人公のライバル的存在ですが、嫉妬とはいかにも人間らしいですね。
今からだと操作性が最悪…!WiiUのタブコンだとなおさらキツイ。
さて、本作の特徴は高難易度というところに尽きると思います。本作には「お金」という概念が無く、回復アイテムや装備などは敵からドロップするものを集めることしかありません。
本作を特徴づけているDSSというタロットカードを組み合わせて主人公に魔法や特殊なアクションを起こす仕組みがあるのですが、魔物がカードを落とすドロップ率がとても低く、自力では殆ど集めることが出来ませんでした。
物語後半になってようやくこのDSSのシステムが理解できました。入手機会がドロップ率の低さでほとんどないのが残念ですが、カードの組み合わせでいろんなアクションができるのはいいアイデアだと思いました。効果も初見では自分で見つけていく感じがレトロゲームって感じがします。
致命的な操作性の悪さとして、ダッシュが横方向を2回押すことでしかできず、機敏な操作が非常にしづらいのを感じました。ムチでの攻撃も動作が遅く、振り返ってしまって外してしまったり。ボスの難易度というよりも操作ミスで絶命することが多かったです。言い換えれば古き良き硬派な悪魔城ドラキュラの操作感ですが、本作ではかなり激しく細かな操作で敵からの攻撃を避け、攻撃する操作が必要になるので厳しかったですね。
また実機のGBAではバックライトも無い環境で、本作全体の背景グラフィックが暗いことが致命的な状況でしたが、WiiUのバーチャルコンソール版では特に問題なかったです。
道中の自由さも画期的?地下水路エリアはゴリ押し突破できる。
初見プレイでつまづきやすいところに中盤の難所に汚染された赤い水の水路(地下水路エリア)があって触れるだけで大量にHPが減っていくステージがあるのですが、浄化石というキーアイテムを入手することで先に進むことができます。つまり別のエリアに行って浄化石を探し出す必要があるのですが、面白いのが、浄化石がなくてもゴリ押しできるということ。非常に高難易度になりますが、やりこみプレイヤー向けにスキップできるステージがあるという選択が用意されているのが良いですね。
探索アクションということもあって、基本的に先に進めない時はマップを開いて埋めていない場所をしらみつぶしに埋めていくプレイが求められます。壁に攻撃することで隠し部屋があって、貴重な成長アイテムを見つけるのも楽しいですよ。
ラスボスは初見では難しいが、パターンがあるので実は簡単。
本作では鬼畜難易度で知られるラスボスですが、パターンがあるので評判ほど難しくは感じませんでした。ただ、初見では相当難しいのは事実。その衝撃的な攻撃パターンや難易度の高さからプレイヤーの印象に残るのかと思います。
攻略のヒント
・サブウェポンはクロス
・後半の体当たり攻撃はハイジャンプで避ける。
探索型の悪魔城ドラキュラシリーズはハイジャンプができるようになってから最終局面~本番という感じがしますね。
また、ラスボス戦の曲「Proof of Blood」は人気があるようで、海外ではピアノアレンジもされています。
■参考動画「Castlevania – Circle of The Moon (GBA) – Proof of Blood (piano)」
ラスボスよりも高難易度の闘技場(おまけダンジョン)もVCのまるごとバックアップでクリア。
ラスボスよりも難しいのがおまけダンジョンである闘技場。別にクリアしなくても良いダンジョンですが、クリアすると強力な防具がもらえるだけあって、バーチャルコンソールの特権である「まるごとバックアップ」の機能をフル活用してレベル40台でクリアできました。
印象に残ったのが中盤のミノタウロス大量配置部屋。ノーダメージは諦め、特攻しました。…こんな尖ったゲームバランスはレトロゲームならではですね。
まとめ・感想 クリアした達成感はある。トライアンドエラーすればどうにかなる難易度。1番の問題点はやはり操作性の悪さ。
6時間程度のプレイでクリアして、そこそこの達成感を得ることができました。移動のだるさや操作性の悪さが印象にのこったものの、6時間ちょいで味わえる反射神経トレーニングゲームとしては満足です。アクションに自信がある人はやってみても良いかもしれませんね。操作性さえ我慢できれば…。ボスを倒してもセーブポイントまで油断はできないゲームです。
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