2018年の夏はロックマンの夏でした。なんで今更?って感じですが、7月末にロックマンXアニバーサリーコレクション2が発売されたニュースを知って、ビビっと反応しちゃったんですよ。で、今年出るロックマン11まで入った全部入りセット(PS4版)をダウンロード購入してしまいました。自分でも分かりませんが、ムシムシした夏、シンプルなアクションゲームでスカッとしたかったのでしょう。2018年の夏は友達と遊ぶとか、海に行くとかせずに余暇は自室でひたすらロックマンでした。
ちなみに私が人生で遊んできたロックマン作品は大学生の頃遊んだWiiウェアの「ロックマン9」と、子供の頃に親のパソコンで遊んだWindows版「ロックマンX」だけ。(もっと幼い頃に美容院に置いてあったゲームボーイでロックマンを遊んだ記憶もありますが、難しくて挫折。)
今回はロックマンXの前半の作品を集めたロックマンXアニバーサリーコレクションをまとめます。
目次(Contents)
ロックマンXシリーズとは
ロックマンXシリーズはロックマンシリーズの世界から100年後の設定で、レプリロイド同士の戦いを描いています。レプリロイドというのはロボットのことで、人を守るための存在であるロボットが突如人間たちに反旗を翻すようになり、それらを収めるために同じレプリロイドが戦いに巻き込まれていくのがロックマンXシリーズのストーリーの軸です。人間は陰を潜め、近未来のより技術が発展した世界で、人間に近い思考と感情を持ち始めたロボットたちが主役のシリーズです。
主役はエックス。ロックマンシリーズにてロックマンを開発したライト博士の唯一の戦闘用ロボットとして、封印されていました。人間たちに害をなすようになったロボットはイレギュラーと呼ばれ、イレギュラーを退治するイレギュラーハンターなる組織があり、エックスは先輩のゼロと共にイレギュラーハンターとして活躍します。ハードな世界観で、ストーリーはロックマンシリーズよりもシリアスで重めな展開です。
ゲーム性は2Dアクションで、Xシリーズの特徴として壁キックアクションがあり、ダッシュと合わせてスピーディーな操作感覚が売りです。
難易度は同じアクションゲームのスーパーマリオとは違いどれも難しめ。ライフアップといったステージに隠されたアイテムを取得することでエックスを強化することができます。また、ライト博士が残したカプセルがステージに配置されており、それらを発見することでエックス本体の性能を強化するパーツを入手できます。
ステージボスを倒すことでボスの持つ武器をゲットでき(特殊武器)、その武器を弱点に持つボスを順番で攻略することが定石です。最初にどのボスに挑むのかが重要なのですが、基本的に特殊武器を使わなくても基本のバスターだけでクリア出来るように設定されています。
Xシリーズではむしろパーツが重要で、威力の高いチャージショットや2段ジャンプ、空中ダッシュといったアクション操作を拡張してくれるため、いかに早い段階でそれらのパーツを集めることが出来るかが難易度を大きく左右します。
シリーズ共通ですが、ラストダンジョンの進捗状況を残しておくことが出来ないので、一気に駆け抜ける必要があります。アニバーサリーコレクションであれば最新機種の特権で中断したいときはスリープモードにしておくことができますが、やはりちょっと不便。
ロックマンX
初代ロックマンX。スーパーファミコンでカプコンから1993年12月17日に発売されました。クリア時間は子供の頃だったのと、攻略情報を見ずにパーツ集めに迷った時間を含めて16~18時間ぐらい。シリーズの祖となる作品で、Xシリーズの要となる要素が確立された作品です。最も弱いとされる氷ステージのペンギンロボットから攻略するのがセオリーです。
既に完成された作品といっても良く、ロックマンXシリーズで重要な役割を持つゼロとシグマ、そしてVAVAとのやりとりが見所です。
バグも多いようで、ネットではTASを利用したリアルタイムアタックなど多くの動画が上がっています。(参考→Youtube)
私が子供の頃遊んだロックマン作品はこの初代Xだけだったので、当時は何度もクリアして、最初からやり直したものでした。ストーリーもハードボイルドで渋くて子供心にぐっときましたね。
自分がプレイしたのはWindows版で、パソコンのキーボード操作だったので、壁キックとチャージショットがなかなか出来ず、めちゃくちゃラスボスに苦労した記憶があります。ステージに隠されたライフアップなどの強化アイテムを自力で発見したときや、ボスに苦労した分クリアしたときの感動は大きかったですね。(反動でエンディングが寂しかった…)
ロックマンX2
ロックマンX2はスーパーファミコンで1994年12月16日にカプコンから発売されました。クリア時間は12時間ぐらい。既に完成された前作から更に進化し、最初からダッシュが可能で空中ダッシュといったこともパーツを入手できればできるようになりました。爽快感が増したことでシリーズ中でも評価が高い作品です。
ストーリーは前作に登場したゼロが絡んできます。これまでロックマンシリーズでは入手した特殊武器を弱点に持つボスから順に攻略していくのがセオリーでしたが、今作は途中で別のボスが乱入してきます。(ちなみに私はまるっきりそいつらを無視していたのですが、最後の最後でそのツケが回って大苦戦しました…。)
私にとっては数年ぶりのロックマンアクションだったので、難易度は高く感じました。ただ、何度もボスに挑戦することでボスのパターンを読んで回避できると気持ちいいです。(このあたりプレイヤースキルの向上が実感出来るダークソウルシリーズと似ているかも。)
ロックマンX3
ロックマンX3は1995年12月1日にカプコンからスーパーファミコンで最後に発売されたエックス作品です。クリア時間は約12時間ほど。
前作まで重要だったゼロがついに操作可能キャラクターになりました。強化チップという更なる強化要素や通常のボスとは異なるステージに乱入してくるボスの存在、特定のボスを倒すことで別のステージの仕組みが変わるなどの新要素があります。隠されたアイテムの取得条件を自力で全部見つけるのは難しいと思います。ライドアーマーなどの乗り物や隠し武器の存在など、初回で全部回収したい人は攻略を見た方がいいかもしれません。
ゼロが使えるようになったものの、一度でもトゲに触れるなどしてゼロがやられるともう交代できなくなるので注意。(ゼロに絡んだ隠し要素があるのでゼロは大切に温存しておきましょう。)
進め方でごくごくわずかですがストーリーが変化します。変化は微々たるものですが、周回する時の変化があるので飽きない要素だといえます。
それにしてもこのゲーム、何度全滅したことだろう?とにかく難易度が高くてどれだけのエックスが犠牲になったか分かりません。特にラスボスは滅茶苦茶難しかったです。どうしても勝てず、ネットで討伐動画を見てようやくクリアしました。ネット動画で攻略を学べるいい時代です。
ロックマンX4
ロックマンX4は1997年8月1日にカプコンからPlayStation、セガサターン用に発売されました。シリーズ最高傑作の評判で、ハードも変わり、グラフィック面進化を実感できます。やられ演出(ティウンティウン)の爽快感もシリーズダントツ。
爽快感や演出の派手さが気持ちよく、癖になります。男キャラばかりのロックマンXの世界に女性キャラクターが登場したのも本作から。
今回はダブルヒーローシステムを採用しており、ゲーム開始時にエックスとゼロのどちらかを選んでプレイできます。一度決めたら途中で変更は出来ませんが、シナリオは二人分それぞれに用意されているので一粒で二度美味しいです。クリア時間は私は最初にエックス編から始めたのでエックス編8時間、ゼロ編4時間ほど。
演出や専用ムービーも違うので、是非エックスとゼロの両方でプレイして貰いたいです。特にゼロ編ではゼロとシグマの関係性や生い立ちの秘密が描かれているので、エックス編をクリアしたからといってゼロ編をプレイしないのはもったいないです。
本作のラスボスも難易度が高かったです。何度全滅したことか。幾度も絶望の淵に落とされ、やり直し、ネットにある昔アップされた攻略動画を参考にしてどうにかクリアしました。
アニバーサリーコレクションならではの機能
最後に本作アニバーサリーコレクションならではの特徴についてまとめます。
駆け出しハンターモードの存在
普段ゲームに慣れている私でもロックマン作品は難易度が高いため、何十回〜何百回もやられます。そのためアクション初心者に向けて駆け出しハンターモードが用意されています。駆け出しハンターモードは一発即死の穴に落ちても大丈夫で、かつほとんど敵のダメージを喰らわないといった事実上の無双モードです。アクションがどんなに苦手でも駆け出しハンターモードを使えばクリアは出来ると思います。
やりこみ要素のハンターメダル
ゲーム内で特定の条件を満たすとその達成メダルが獲得できるというやりこみ要素です。PS4の場合はトロフィー機能と連動しているこの機能。私はトロフィーで達成感を得たかったのでPS4版を選びましたが、ゲーム内でもハンターメダルで達成感を得られる仕組みです。しかし、一部のトロフィーに駆け出しハンターモード使用不可などの条件があり、トロフィーを獲得したい人はガチでプレイしなくてはいけません。「一回クリアした」系のトロフィーは“最初から最後まで”駆け出しハンターモード一切不可なので、ゲーム中一度でも駆け出しハンターモードに切り替えてしまうと達成できなくなります。その場合トロフィーを取りたい人は最初からやり直しになので、個人的にはただでさえクリアするのに難易度が高いゲームなので、駆け出しハンターモードとトロフィーは組み合わせて欲しくなかったなぁと思います。(初心者でもクリアしたときの達成感は変わらないはず。)
豊富な設定資料・ギャラリーのミュージアムモード
イラストや設定資料に加え、過去に発売されたグッズ情報なども画像付きで網羅されています。BGMも聴けるので、ロックマンXの資料ソフトとしての価値があります。
他にもシリーズの垣根を越えたボスたちが共演したXチャレンジというボスと戦い続ける本作限定のボスラッシュモードや、英語版が遊べるといった要素があります。
総評:アニバーサリーにふさわしいタイトル
本作はアニバーサリータイトルにふさわしい内容となっています。公式サイトにもカプコンがロックマン作品を盛り上げていく熱量を感じました。コレクション1はX1からX4までを集めた名作ばかりですが、問題は後半の4部作を集めたコレクション2です。なかなか骨が折れました。
動画
プロモーション映像第1弾
プロモーション映像第2弾
参考
・ロックマンxアニバーサリーコレクション CAPCOM公式
・海外ファンのデーターベースWiki
PS4版
Nintendo Switch版
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