動物のモデリングにおいて、「どういうことを意識して観察すればいいのか」を伝えてくれる良著です。解剖学の知識をベースに造形の具体的な手順が解説されていきます。「「なぜできないのか?」「じゃあどうするか?」を考えて実践していくことで、必ず少しずつ出来るようになっていく」との言葉が印象に残りました。チンパンジー、ゴリラといった類人猿からはじまり、象、馬、ライオン、ドラゴン、犬といった動物たちの粘土造形で気をつけるべき点や筋肉や骨格の解説をしています。
◆書誌情報
「アニマル・モデリング 動物造形解剖学」
片桐裕司 (著)
玄光社 2017/5/26
気に入った作例ベスト3
ゴリラと象
竜・ドラゴン
馬
総評
網羅性 ★★★
作品例 ★★★★★
読みやすさ ★★★
有益性 ★★★
満足度 80%
作品例 ★★★★★
読みやすさ ★★★
有益性 ★★★
満足度 80%
海外のファラウト夫妻が描いた本(ポートレート&フィギュアスカルプティング)とは違ってフルカラーです。骨格や筋肉組織、表面の毛束やシワといった解剖学的知識をベースに構築していくのは共通しています。作例も素晴らしいので、構造を意識して模写をする資料としても十分活用できます。平面にしろ、立体にしろ造形の基礎にあるのは解剖学的知識ですね。
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