人は物事を学ぶ際、一体どの段階で知識が定着するのでしょうか?大きく分けて3つのポイントをまとめました。
目次(Contents)
1,睡眠時
人の脳は睡眠時に、その日体験したことや学んだことを整理します。寝る前に歴史物や英単語などの暗記モノをした方がいいのはそのためです。人がいろんな夢を見るのは記憶の整理作業の中で「記録を司る脳の部位である海馬に情報が格納されるときに脳の視覚領域も活性化しているから」という説もあり、睡眠は記憶の定着には外せません。十分な睡眠がとれていないと睡眠負債として脳に疲労が蓄積し翌日の活動にもかなり影響が出ます。賢くなりたいのなら睡眠は最優先で取りましょう。
2,勉強していない時「レミニセンス効果」
意外な事実ですが、ずっと勉強をし続けるよりも適度にぼーっとする時間を取り入れた方が遙かに記憶が定着するとのこと。
これはレミニセンス現象とも言われているもので、記憶が定着するためには知識を詰め込む時間以外の休息を入れた方が成績が良くなる現象のことです。
ある研究では一切休憩をとらせずに長時間勉強をひたすら詰め込んだグループと途中で休憩をもたせたグループで同じテストを実施したところ、休憩を入れたグループの方がテストの成績が良くなったと言います。
知識を定着させるためにも、勉強をしていない時間やぼーっとしている時間、息抜きで遊んでいる時間を取るのは必要なことなのです。人の脳は知識を定着させるために何か他の活動で間を持たせてやる必要があるのですね。
3,想起し、思い出す時。
人は想起するときに一番記憶が定着します。知識を詰め込むばかりでアウトプットをしていないっていう人も多いのではないでしょうか。クイズ形式の問題集はこの記憶のシステムを上手に活用している点で効果的なのですね。言い換えれば、知識を定着させるには一旦その知識を忘れる必要があるのです。
人には短期記憶と長期記憶があり、日々接する多くの情報はワーキングメモリーとして一時的に短期記憶に保存されしばらく経つと忘れ去られます。一生残る記憶の保管庫である長期記憶に残すには「意識的に学んだ知識を忘れ思い出す」というステップを踏む必要があるのです。思い出すことは自分の脳にこれは必要な知識なんだよ、と伝えこむステップなのです。
このことを知って入れば、詰め込み型教育や本をただ読むだけといった学習スタイルはあまり効率的ではなく、自分で要約したりクイズや問題集を解くことで知識を想起しアウトプットしていく過程が重要だと分かります。
まとめ
知識の定着についての話いかがだったでしょうか。私がこのブログを書いているのもまさにアウトプットすることでの知識の定着を狙いとしています。人に何かを教える先生役になってみることで知識はより一層定着します。これからも役に立つ知識や気づきをシェアしていこうと思います。