世界的なコンセプトアーティスト田島光二さんの作品集第2弾。第1弾に引き続き、怒濤の作品群に圧倒されます。私はこの本から田島光二さんの作品に触れファンになりました。とにかく作品の質と量がすごいのなんの。後半z-brushのテクニック&解説も載っており、彼がどのように作品を造形しているのか詳細に説明されています。3Dでの造形に加え、2Dの作品も素晴らしく、ただただ感嘆するばかり。創作欲や想像力を刺激される一冊です。
◆書誌情報
「田島光二アートワークス ZBrush&Photoshopテクニック」
田島光二 (著)
玄光社 2016/3/9
目次(Contents)
気に入った作例ベスト3
幼い頃描いた勇者と現在その絵をブラッシュアップした例（右）
女性の風景画
クリーチャーなどのラフスケッチ
前回にも増して圧倒的な作品量。一番面白かったのが、子供の頃描いた勇者の絵を今ブラッシュアップした作例。これは巻末にちょこっと載っているのですが、一番興味深く面白かったです。昔の自分の絵を残しておくと色々と後になって発見や軌跡が見えていいですね。他にもクリーチャーや映画の作品が盛りだくさん。本の末尾に作品一覧がサムネイルになって、田島さんの作者コメントがありますが、内容が素っ気なかったり適当にとってつけた感じなのも好印象。作家はとにかく大量に制作しないといけませんからね。練習量をとにかく積む大切さを実感。
総評
作品例 ★★★★★★★★★★
読みやすさ ★★★★★
有益性 ★★★★★★★★
満足度 101%
圧倒的クオリティと作品群から刺激になる一冊。本気で絵に取り組むことの大切さを痛感できます。以前取り上げたハリウッドで活躍した特殊メイクアップアーティスト辻一弘さんの「顔に魅せられた人生」に「思いのほか本気で取り組む人は少ない」という記述がありましたが、田島さんはまさに本気で絵に取り組んだ人。絵を上手にかければいいな、と漠然と思うのではなく、着実に行動に移して実践していく。ひたすら絵を描いて描いて描きまくる。そのパワーを感じる一冊でした。
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参考リンク
・田島光二 twitter
・日本の若者、ハリウッド監督の右腕となる──「世界的アーティスト・田島光二」の誕生は偶然か、必然か？
・ハリウッドで活躍する若手コンセプトアーティスト 田島光二が「世界一」を目指し続ける原動力とは
