Switchのジョイコン不具合を自分で修理。勝手に動いたり暴走する誤動作を治す方法。

Switchのジョイコン不具合を自分で修理 勝手にスティックが傾いたり暴走する不具合を治す。
画像は分解した左(青)ジョイコン。分解自体は簡単にできる。

最近になってNintendoSwitchの左ジョイコンのステック操作が勝手に動いたり、暴走して誤動作したり、操作したい方向に動かしづらい症状が発生しました。Switchのジョイコン(Joy-Con)は新品で買い直すと7000円を超え、片方のコントローラーだけ買い直す場合でも5000円近く!公式修理に出すと2週間程度待たされる上に2160円程度かかり、1年間の保証期間が過ぎると送料もこちら負担になります。

ジョイコンの修理は2000円~程度だが、時間がかかる。
ジョイコンの修理は2000円~程度だが、時間がかかる。

そこでスイッチのコントローラースティックの不具合を自分で修理できないか、分解して試してみました。

分解の前に:公式よりJoy Conスティックの補正を行う

ジョイコンスティックの暴走が発生した場合、分解する前にまずはNintendo公式サポートで紹介されているやり方を試してみましょう

【Switch】スティックが勝手に動いたり、一部のボタンが反応しなかったりします。
【Switch】スティックの補正方法を知りたい。

私の場合は上記公式サイトのやり方を試しても効果がなかったため、分解して部品交換を行いました。

必要なモノ:交換用ステックパーツと開封作業用のドライバーとピンセット。掃除で済ます場合は無水エタノールと綿棒を用意。

交換するジョイコンのステック部分のパーツ
交換するステック部分のパーツ

結論から言うと、完全に直すにはステック部分のパーツを交換します。パーツはアマゾンなどネットで購入可能です。→Amazonでジョイコンパーツを検索

いろいろ似たような商品が出品されていますが、一部のものは中国、台湾からの輸入?に時間がかかるためか注文して届くまでに結構時間がかかるようです。私の場合はすぐに届くことと一年間の保証があることを考慮し、以下のものを購入しました。

ドライバーなど別で用意するのがめんどくさい人は分解キットを用意するといいでしょう。

パーツさえ用意できればあとは解剖道具です。

Switchのジョイコンを開封するには裏蓋を開けるY型と+型のドライバーがあればOK。
Switchのジョイコンを開封するには裏蓋を開けるY型と+型のドライバーがあればOK。

スイッチの場合は、裏蓋を外すのにY型のドライバーが必要です。中身は+型で分解できます。

私は以前MacBookProの開腹作業で購入したものの、結局型が合わずネジをなめてしまいそのままホコリをかぶっていたドライバーセットを活用しました。


後ほど応急措置として掃除で治す方法もお伝えしますが、ステック部分は消耗品であり根本的な解決をしたければネットでパーツを調達しパーツごと交換するのが一番です。

あと細かい部品を扱うためピンセットも必要です。パーツとセットになっているものを買っていれば特に問題はないでしょう。

パーツ交換せずに掃除で終わらせたい場合は無水エタノールを用意

掃除用の無水エタノール。

パーツを交換せずに、なるべく無料で修理したい場合はジョイコンスティックのパーツをさらに分解して掃除を行います。その時に必要となるのが無水エタノールです。無水エタノールはすぐに蒸発するのが特徴で、スティックの位置を判定するセンサーの掃除に使います。ステックのバネパーツのズレを直したりセンサーシートのホコリ除去掃除により動作が回復しますが、硬いツメで閉じられている金属パーツをこじ開けたり戻す作業が難しく、あくまで応急処置で根本的な解決にはなりません。

分解手順を画像で解説。今回分解したのは左(L・青色)ジョイコン。

1.裏蓋をY型ドライバーで外します。

 

 

 
2.電池が詰まっているところを慎重に取り外し、十字ネジをドライバーで緩めます。

ネジを外すのは3箇所でOK。

電池が収まっている場所から慎重に電池をどけるとネジで固定されている部分が見えます。3箇所の十字ネジを緩めて外します。

3.電池が収納されていたパーツを慎重に動かし、さらにツメをあげてジョイスティックパーツの接続を外していく。

2箇所のツメを剥がし、2箇所のネジを外してスティックパーツを外していく。
2箇所のツメを剥がし、2箇所のネジを外してスティックパーツを外していく。

スティックパーツを外すため、基盤と固定されている2箇所のツメをあげてピンセットで力点を見定めつつ慎重にパーツを外していきます。さらにスティックパーツは2箇所のネジで固定されているため、ネジを緩めて外します。

4.スティックパーツを外し、新品と交換する。

ステック部分のパーツを取り外したら、新品のパーツと入れ替えて元に戻して完了です!
ステック部分のパーツを取り外したら、新品のパーツと入れ替えて元に戻して完了です!

スティック部分のパーツを無事取り外すことができたら、用意してあった新品のスティックパーツと入れ替えて元に戻せばOKです。

最後に公式サイトのとおりにスティック補正を行いちゃんと動くか確認しましょう。

最後にステック補正を行うことを忘れずに。
最後にステック補正を行うことを忘れずに。

上級編:難易度は高いが掃除で済ます場合もある。金属パーツのツメが折れないように注意!

難易度は高いですが、スティックパーツを交換したくない場合、ステックパーツを開封し掃除して直す処置もあります。

1.金属パーツのツメをこじ開ける

強固な鉄のツメをこじ開ける
強固な鉄のツメをこじ開ける

スティックパーツは強固に金属のツメで固定されているので、細い棒などを挟みテコの原理でこじ開けます。全工程で最も難しい作業で、かなり力がないと難しく、慎重で繊細な作業が必要です。

堅い鉄のツメを剥がす工程が全行程の中で最も難しい
堅い鉄のツメを剥がす工程が全行程の中で最も難しい

金属のツメを外していく過程で少し部品が浮くので、必ず金属パーツを上にステック部分を下にしてゆっくりと開けます。これはスティック部分のパーツは非常に細かなパーツの集合体であり、バネも入っているためで、慎重に開けないと中のパーツがバラバラに飛び出してしまうからです。

ステックパーツは細かなパーツの集合体!金属パーツを上向きにして開かないと細かなパーツが一気に飛び出してきて悲惨なことになる。
ステックパーツは細かなパーツの集合体!金属パーツを上向きにして開かないと細かなパーツが一気に飛び出してきて悲惨なことになる。

2.位置センサーパーツを無水エタノールで掃除する。
金属パーツの裏に張り付いている水色のシートがジョイスティックの位置を判定するパーツです。

金属パーツの裏についている青いシートがステックの位置センサーパーツ。このパーツを無水エタノールをつけた綿棒で丁寧に掃除していく。
金属パーツの裏についている青いシートがステックの位置センサーパーツ。このパーツを無水エタノールをつけた綿棒で丁寧に掃除していく。

このシートを無水エタノールをつけた綿棒で綺麗に掃除していきます。綺麗にメンテナンスしたらあとはパーツを元に戻していき、最後に忘れずにスティック補正を行えば完了です。
 
注意しなければならないのが金属パーツのツメを外したり、閉じたりする過程で力を加えすぎてツメが折れてしまうことがあります。その場合は結局は自分でパーツを購入しなくてはならなくなるため、掃除で済ます方法は自分の器用さに自信がある人だけやりましょう。

結論 ジョイコンは壊れやすいので、プロコントローラーで遊んだ方が良いかも。

ジョイコンは壊れやすいからジョイコンはあまり使わないほうがいいと思った。
ジョイコンは壊れやすいから安いサードパーティー製のコントローラーを普段使いするようになった。

私の場合、「スマブラ」や「ファイアーエムブレム無双」といった激しいアクションゲームをした時はむしろ問題が無くて、それからしばらくSwitchをほったらかしたあと「ファイアーエムブレム風花雪月」をプレイしているときにどうも動かしにくかったり、カーソルが勝手に動いたりするな…というのがあってジョイコンの誤動作ということがわかりました。

それほど酷使したという意識はありませんでしたが、ジョイコンは高い割に脆すぎるな…と今回の件で思いました。せっかく修理しましたが、結論としてメインでジョイコンを使うのは控え、安いサードパーティ製のプロコントローラーを普段使いにしようと決めました。精密機器で安くするには限界があるとは思いますが、ジョイコンはそれ自体が高価な商品ですから、かつてのゲームボーイのように堅牢で強固な設計にしてほしいものです。

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