【比較】MacとWindowsの違い 実際に両方使って見て分かった事。

MacとWindowsの違い

MacとWindowsの違い

スマホネイティブ世代ではパソコンを使わない人も増えていると思いますが、まだまだ仕事などで使う事の多いパソコン。大きくMicrosoft社のWindowsApple社のMacintosh(MacOS,iOS)の二つが存在します。私はかつてWindowsを長年使い、今はMacを現役で使っています。その両方を比較して、どっちが優れているのかについて経験から分かった事をシェアしようと思います。

Windowsの利点1.ゲームや3DCG、高度なグラフィック処理をしたいのであればWindowsの方が優れている

Microsoft社
ゲームや高度なグラフィック処理をしたいのであればWindowsの方が優れています。

ゲームについて最近はMac版対応も増えていますが、PCゲームではWindowsのみ対応であることが多いです。ドラゴンクエスト10もWindows版のみの対応ですね。

伝統的にPCゲームの文化が盛んな海外ではSteam(参考)というゲームのプラットフォームが盛り上がっていますが、Steamで販売されているソフトの中にはWindowsに対応しているけれど、Macには対応していないという状況が多いです。

多くのゲームを楽しみたいのであればWindowsの方が対応ソフトが多く揃っているのでWindowsを購入した方が良いでしょう

また、高度なグラフィック処理についてなぜWindowsの方が優れているのかというと、搭載されているグラフィックボード(GPU)(ディスプレイに画像や映像を映し出すための部品)が違うためです。Windowsの場合はカスタマイズ性が高い上に、高性能なGPUを安く揃えられます。Macでも同じ事が可能ですが、性能の割に価格が高いのが問題です。同じ値段をMacに使うのであれば、そのMacよりも何倍も良い性能のWindowsパソコンが手に入ります。こうした性能の違いは、実際に作業をしていくソフトウェア動作の重さ、レンダリングやファイル出力に掛かる時間の長さに影響します。

動画編集や3DCG作業をするのであればWindowsの方が安く高機能なパソコンが手に入ります。知人の3DCGアニメーターの環境もWindowsでしたし、パソコンに高度なスペックを求める場合はWindowsの方が断然コスパが良いです。

Windowsの利点2.表計算ソフトのエクセルでマクロを組みたい、効率化のためVBAを学びたい&使いたい場合はWindows

WindowsにはMicrosoft社のWordやExcelがついています。学校で習う上、仕事には欠かせない人が多いので、これらのオフィスと呼ばれるソフトウェア群はMac版も発売されています。慣れ親しんだオフィスはMacを使う場合でもお金を出せば使えるわけです。

しかし、その中でExcelを効率化する上で欠かせないExcel上のプログラミング言語であるVBAを使いこなしたい場合、Windowsではないと上手く働かない場合があります。(後述するMac上で動かすWindowsでも同じ)。これはOSの設計の違いから起こる文字化けが原因であるとされます。今後のアップデートで直るかもしれませんが、Excelを使いこなす人、ExcelVBAを学びたい方はWindows一択でしょう。

Macの利点1.デザインが優れている,最初から優れた書体が入っている!Helveticaが使える!

appleのMacは製品のデザインに優れている
ではMacを使うことの利点はなんでしょうか?それはやはりデザインの格好良さでしょう。デザインを優先しすぎて使いにくい場面もありイライラしますが、やはり毎日使っている物がカッコいいとそれだけ気分も良くなります

なにも感情論だけではなく、Macには最初から美しいヒラギノ書体(参考)だったり、世界中のデザイナー御用達のHelvetica(参考:1,2)が最初から入っているんですよ!これはデカい。Windowsだとこうした書体を追加するには自分で書体を契約し、ライセンス料を払わなくてはなりません(helveticaはswissという名前で無料でネットにあるけれど)。私はデザインの勉強をしていたので、これが決め手でMacに乗り換えました。(長年使っていたWindowsのダサさ、堅苦しさに飽きていたこともありますが。)

Macの利点2.攻撃される、ハッキングされる、ウィルスの被害に遭うことが少ない

世界中に多くのユーザーを抱えるWindowsは悪質プログラムの数も多く常にウィルスの被害を想定しなくてはなりません。Macの場合も悪質プログラムの被害はあるにはあるのですが、数が少なく、私はMacに切り替えてから5年以上が経ちますが、一度もそうした被害に遭ったことがありません。MacはOSのセキュリティが高いと感じています。

Macの利点3.iPhoneやiPadとの連携がスムーズ

iPhoneやiPadのヘビーユーザーならMacと非常にスムーズに連携が出来ます。AirDrop(エアードロップ)機能を使えばusbメモリーや外部デバイスを経由すること無く数回のタップでデーター共有が出来ます。iPhoneで撮影した写真を一度のタップでMacbookにすぐに受け渡し出来るので、ちょっとしたデータをやりとりしたい場合は非常に便利な機能ですよ。

Macの利点4.Mac上でWindowsが起動できる(仮想Windows機能がある)

こちらの記事にまとめましたが、Mac上では仮想WindowsとしてWindows環境を構築することが出来ます。MacなのにWindows専用ソフトやWindows向けのアプリやサービスを使えるのです(私はこれでドラクエ10をプレイしました)。その逆は出来ません(Windows上でMacは動かせない)。これを導入するには別売りの単品のWindowsOSと「Parallels desktop(パラレルデスクトップ)」という仮想環境構築ソフトウェアを導入する必要があります。私は長年使っていますがごくわずかの一部の機能(最新のWindows版のMayaが動かせないこととExcelでVBAが組めないこと)を除けばWindowsとしてほぼ完全に動作します。

結論・まとめ

まとめると、
■Windowsの利点と向いている人
・多くのソフトが対応している。高性能なパソコンを組み立てる時にMacと比べてかなり費用を抑えることができる。自作PCの文化がある。
・ゲームをたくさん遊びたい人、フリーソフトウェアを試してみたい人、3DCGを高度に扱いたい人、オフィスユーザーでExcelでVBA、マクロを組みたい人に向いている。

■Macの利点と向いている人
・製品デザインが格好いいので使っていて気持ちが良い。ブランド力もあり、古いモデルでも中古で高く売れます。
・ヒラギノやHelveticaに代表される優れた書体、フォントが最初から搭載されている。ペラもの、平面デザインをしたい人に向いている。
・ハッキングやウィルスの被害に遭うことが少ない。
・iPhoneとの連携がスムーズ。iPhoneヘビーユーザーに向いている。
・Mac上でWindowsを起動することが出来る。その逆は出来ない。

どっちも優れている部分があるので自分の目的に応じて考えてみてください。最近は性能の差も縮まり、ソフトウェアも一つのライセンスでWindowsやMacの両方に対応しているものが増えています(昔は音楽制作ソフトウェアはMacと言われていましたが今はWindowsも大勢います)。自分が好きなのを使えば充分で、デザイン重視ならMac、ゲームや3DCGや映像編集などプロフェッショナルユーズの機能重視派ならコスパを考えてWindows(or自作PC)でしょうか。

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