毎日の生活の中でいつも時間が足りない感覚を持っている人は多いのではないでしょうか。帰宅してからあれやこれをしたいと思っても、気がついたらもう寝る時間になってしまったという経験をした人も多いと思います。なぜこのようなことが起きるのでしょうか。
文脈の中で自分の行動に気づく力が必要
時間不足になる大きな原因の一つに、私たちは多くの時間を無意識に習慣づけられた行動に支配されていることがあります。やらなければならないことがあるのについだらけてしまう、ゲームをしてしまう、ネットをしすぎてしまう…etc。これらの行動を改善したい場合、まずはそれらの行動がどういったときに起こりやすいのか、どのような生活の文脈の中でその行動をしているのか把握することが必要です。自分が普段なんとなく行っている行動を自覚することで、自分はどんな時にどういう行動をしているのかがわかり、対策も立てられるからです。
行動を置き換える&トリガーを無くす。
自分がどういった時にどういう行動をしやすいのか把握できたら、次にそれらの行動を置き換えていきます。
・食後にテレビを長時間みてしまうのなら、テレビを見るのでは無く代わりに本を開く。
・いつも食べているスナック菓子の代わりに水を飲む。
・ずっと座っていて運動不足なら電車に乗らずに徒歩で帰る。
人は誘惑に負ける生き物ですから、そもそも悪い習慣を引き起こすきっかけとなるトリガーを見えなくすることも効果的です。
・夜寝る前にゲームやスマフォをやり過ぎてしまうのであれば寝室に持ち込まない、見えないところに置く。
・甘いものを食べ過ぎてしまうのであれば菓子類はそもそも買わない。
・スマフォをやり過ぎてしまうのなら、アプリを消す、もしくはアイコンをすぐに見つからない深い階層に置く。
これまで繰り返ししてきた行動ほど習慣になって置き換えるのが難しいので最初はできる範囲で行動を置き換えることが大事です。
こうした「今自分は何をしているのか。どんな姿勢で、どのようなことに注意を払っているのか。」を意識する能力はセルフモニタリング能力とも言います。この能力は瞑想をすることでを鍛えることが出来ますが、それはまた別の記事でまとめようと思います。