【TED】アダム・グラント 独創的な人の驚くべき習慣 【まとめと考察】

【TED】アダム・グラント 独創的な人の驚くべき習慣 【まとめと考察】

独創性のある人の特徴って何だろう?独自性のある人は普通の人たちとどこが違うのだろう?社会に出て自分のオリジナリティを発揮する人の特徴をまとめた名著「ORIGINALS」の著者である心理学者アダムグラントのTED講演をまとめました。やらなきゃいけないことを後回しにする先延ばし癖が独創性に関係している話になっています。

先延ばしと創造性の関係

結論から言うと、先延ばしをする人は創造性が高いことが明らかになっています。もちろん、サボり続けて何もしない人は生産性は下がるものの、普通の先延ばしをしない人よりも、課題を告げられた後に先延ばしをする人ははるかに独創性は高くなります。

先延ばしは生産性の敵ですが、創造性の味方なのですね。

着手するのに早い方がいいけれど、仕上げには時間をかけることが創造性を高める良いやり方。時間を置くことでアイデアが広がる余地ができます。

先行者利益は幻!?

よくビジネス書などで語られる先行者利益は、独自性を持って成功するのには不要だとも言います。調査では先発企業の失敗率は47%で後発企業の失敗率は8%。FaceBookやGoogleも後発企業です。要は他と違いがあり優れていればいいので、誰かのアイデアを後から改良する方が労力も少なくうまくいくのです。

偉大な芸術は皆多産型。独創的で偉大な人ほど誰よりも多く失敗している。

失敗を恐れる人は多いですが、独創性で成功している人のほぼ全てが何度も何度も挑戦して試行回数を高めていることが特徴です。偉大な作曲家や発明家も同様でとにかくたくさんの曲と発明品を作っています。何が成功するのか、どれが良い作品で後世に評価される作品かはわからないもの。だからこそ普通の人よりも何倍も生産して挑戦して試行回数を積むことで成功できます。

感想

私がこれまで読んできた心理学本の中でもトップクラスの「ORIGINALS」の著者はどういう人か?という興味を持っていましたが、子供の頃Nintendoのゲームをやりすぎて地元紙に取り上げられたり、頭部のコンレックスをジョークに入れたり面白い人ですね。締め切りに関しては3ヶ月以上も前から終わらせていないと不安になるとのこと。こうした几帳面で真面目、かつユーモアを感じさせられるところが頭がいい人の特徴なのかな、と思います。今回の講演の内容は彼の著書に全てエビデンス付きで書かれているので、気になった方は彼の「ORIGINALS」をチェックしましょう。

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