なぜ自分の声が嫌いなの?声に関してのトピック【TED動画感想まとめ】

なぜ自分の声が嫌いなの?声に関してのトピック【TED動画感想】
人の声に関してのトピックをMITメディアラボで声に関する研究を行っているレベッカ・クラインバーガー(Rébecca Kleinberger)さんがTEDで語っているので、気づいた点などをまとめました。

人間の声は極めて重要な役割を持つ。

声から読み取れることはたくさんある
人の声からその人のホルモンレベルや体調、極めて初期のパーキンソン病などの病気の兆候も分かる
・AmazonEcoやOKGoogleなど近年は企業の音声認識技術が進んでいるから、声に関しての情報をIT企業が収集するようになるとさらに彼らは力を持つことになるかも。
・「発生態度」とは、私たちが誰が相手なのかによってそれぞれに違った声を出している事。声はその人自身がどう世界に自分を投影しているのかを測る方法。

なぜ自分の声が嫌いなの?

・私たちが自分の声を聴くときは内向きの声。内向きの声は「骨伝導」といって、骨を伝わって聞こえてくる。
・結局は慣れで、外に向けた自分の声を聴く機会は滅多に無いから、私たちは自分の声に慣れていないと言うこと。
・内向きの声にはもう一つあって、「内声」がある。これは考え事をしている時や、読書をしている時に聴く神経学的な声。統合失調症はこの内声が止まらなくなる症状がある。

考察:身体にあるもの、外にあるもの

要するに私たちが録音された自分の声を聴いて違和感があるのは慣れの問題だと言う話です。これを聴いて思うのは、大学時代に教授が言っていた身体と外部化の話。

普段私たちは常に自分の唾液を飲んでいるのに、自分の唾液をコップに吐き出して、それを飲めと言われたら抵抗を感じるのはなぜだろう?

自分の身体の一部だったものが、一旦吐き出されると外部化して、どこか抵抗を感じるようになる。これって普段意識しないだけで面白いですよね。唾液に関しては慣れの問題と言うよりも、自分を客観視(他者化)する事による根本的な違和感が背景にありそうです。

動画資料

 
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