株価暴落のショックを乗り越える為に意識したこと

株価暴落のショックを乗り越える為にしたこと
株価暴落の時ほど心がうろたえ落ち着かない時はありません。不安、焦り、居ても立っても居られない漠然とした嫌な感じが日常を覆います。こんな時こそこれまで学んだ心理学の知識の出番です。今回は株価暴落に巻き込まれたショックを乗り越える為に私が意識したことをまとめます。

DeNA株で-200万の含み損・・・!これはやらかした。

DeNA株で200万の大損
株を買ったときはまさか遠い未来にこのような破滅的な現実が待っているとは思ってもみませんでした。

恥を承知で言いますが、私はDeNA株(TYO: 2432)に希望をかけて全力で投資していた過去がありました。もちろん理由があって、任天堂との協業により、任天堂の強力IPを使って世界的にスマホアプリを展開できるという所に期待したからです。任天堂のタイトルは世界的に人気ですし、そこにスマホゲームの集金力で世界展開させたらこれは行けるだろう、と期待に胸を膨らませたのですが・・・。

結果的にスマホアプリの「どうぶつの森 ポケットキャンプ」のリリース発表をした時がプラスで、あとは下がるばかりでした。ポケモンと言う最強IPを使った「ポケモンマスターズ」もゲーム性がとても良いとは言えず(開発者は本当に楽しいと思っているのか?と疑問に思うほど)、そもそもガチャで儲けるというビジネスモデル自体が古くさくなってきた事に加え、2020年2月の決算発表で予定されているDeNAの自社株買いのためにわざと決算に入れ込んだとしか思えない500億近くの「のれん赤字」の決算をセンセーショナルに報じて敢えて株価を下げていくとしか考えられない経営陣の行動。さらなる追い打ちを掛けるように世界的なコロナウイルスの流行で株価はどん底に落ちてしまいました。

かつてDeNAの株主総会に行ったときはスマホアプリやゲーム以外の事業の投資の回収にもうしばらくは待とうか、という気持ちでしたが、さすがに全然結果が出せていないので保有し続ける事がリスクでしかないと感じるようになりました。

関連:DeNAディー・エヌ・エー第20回定時株主総会に行ってきた

どんなにエリートな経営陣を揃えようが、未来へのビジョンなどのきれい事並べても市場が評価するのは結果です。

対処法1.失敗を受け入れ、セルフコンパッション能力を高める。

さて、こうした株価暴落時にどう平常心を保つのかについてまとめていきます。

まずは、自分が株式投資に失敗した事実を受け入れましょう
私はこれが出来なかった・・・!大損を被った一番の原因はナンピン買い(難平)で、ナンピン買いとは持っている株価が下がったときに平均取得単価を引き下げるために更に買い増しをする事です。経験としてナンピンをするぐらいなら、信用売りをした方がよほど良い結果になります。(ただ、信用売りはリスクが高め。)

自分が株式投資に失敗した事実を受け入れられないからこそ、その損失の穴埋めをしようと買い増しをしてしまうので、冷静に損失を見極め損切りをして失敗を受け入れて今後に活かした方がいいでしょう。

今考えると、DeNA株は不安と焦りから高値でナンピン買いをしてしまって、大きく損失が膨らみました。塩漬けにしている間配当金が多少増えましたが、損失分を埋め合わせるにはあと何十年も配当を貰わないと割に合いません。

対処法2.意識して気分を切り替える

大損をして手も足も出ないときは、株から離れ積極的気分転換を試みます。

注意のスポットライト理論では、その感情に意識を向け続けるとその感情が増幅するとあります。嫌な対象に意識を向ければその時感じた嫌な気分が増幅します。

大きな損失が発生したときは自暴自棄にならないことが肝要です。一旦寝かせると決めたら株価に関するニュースや報道は極力見ないようにして、意識的に気分転換をしましょう。加えて睡眠をしっかりとって元気を取り戻せば本業や副業を頑張って損失分を稼ごうという前向きな思考になれます。株による損を株で取り返してやろうと気負わない方が良いです。損失によるダメージは時が必ず解決してくれます

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結局は投資は自己責任。セルフコンパッション能力を高めて失敗を受け入れるしかない。世界的な株価暴落は買い時でもある

暴落時による心理的ショックの対処法は「失敗を受け入れて積極的気分転換」なんですが、株で失敗しても株からは学べる事が多いです。

2020年3月現在はコロナウイルスの影響で株価が下落していますが、実は世界同時株安の下げトレンドは買い時でもあります。私が株をはじめた時はリーマンショックの時でしたが、その時誰もが知っている有名企業の株は必ず戻っていましたし、数倍以上に価値が増大していることもありました。数年、数十年単位でみれば結果を出している企業の株は必ず戻ります。

暴落は決算の悪化や機関投資家の損切り、暴落に怯えた個人投資家らの狼狽売りなど色んな原因がありますが、長期的には業績、結果に伴った株価に戻っていきます。危険なのが自分の勝手な期待による投資で、まさに私がやらかしたDeNA株がそうでした。(DeNA株に限らず、ゲーム、アプリ系セクターの株は上下変動が激しく読めないから面白いって所もありますが。)。人には確証バイアスもあって、自分の期待通りの結果になるだろうと考えがちです。

投資は社会経済や会社の勉強になるので、全体的に株価が下がったときを良い機会に自分の知っている会社に少額投資をしてみるのがお勧めです。株で失敗すると確かに痛いですが、株でダメージを受けても別に死ぬわけでは無いし、生きてさえいれば株の損失による痛みは時が必ず解決してくれます

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