バイアスとその対処法8 永久思考

2019年6月7日

バイアスとは偏った見方のことで、自分の視野を狭める思い込みのこと。今回はバイアスの一つ永久思考についての考察と対処法をまとめます。

永久思考とは

永久思考は、「今の状態や問題、苦しみが永遠に続いてしまうと考える傾向」のことです。

・引きこもりなら「これから先もずっと無職で仕事に就くことは出来ず、恋人なんか出来るわけがない」と考える。
・失恋をした人であれば「未来永劫自分には恋人なんて出来るわけがない」と思い込む。
・受験や就職に失敗した人なら「もう二度と自分の理想とする会社や企業には勤められない」と思い込む。

人間は変化する生き物ですが、一時感情に囚われてしまうとその状態がずっと続いてしまうと考えてしまいます。絶望状態の時には未来のことも悲観的になってしまう気分一致効果の影響もあるでしょう。実際にはどのような問題も時間が解決します。

対処法の考察と実践:記録を付けて、今の苦しみがずっと続かない事を実感する。

対処法はシンプルに記録を付けることです。私も10年ほど日記をつけていて実感するのですが、1年前や2年前にとても苦しんだ出来事、当時はそれこそ未来永劫このことで苦しんでいると思っていた事がすっかり忘れてしまっていることに気づきます。その時の感情も落ち着き、客観的に振り返れるようになっています。「あの時は死ぬほど苦しい思いが続くと思っていたけれど、後から見返してみたらたいした事が無かった」という感覚、これが重要です。喉元過ぎれば熱さを忘れるというように、時間の経過であらゆる物事が落ち着いてきます。一日の中でも気分の変化の波もあるので、運動したり体を動かして、一旦考え事から離れることが対策になります。