人は物事の最初が印象に残るという初頭効果、最後が印象に残る親近効果(*1)、そして最も盛り上がった感情のピークとイベントの最後が印象に残るというピークエンドセオリー(*2)を持っていると心理学的に言われています。この人が持つ心理傾向を活かすと実生活でも色んな応用が可能となります。
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応用例1:第一印象が重視されるのは初頭効果があるから
・第一印象が最も重要なのは初頭効果があるから。いったんその人への印象が決定してしまうと、ずっとその第一印象に引っ張られてしまう。
・自分を偽らない事が大事なのは、自分を偽ることでその偽の自己の印象を相手に抱かれてしまうため。偽の自分を演じることを期待されるので、だんだんすり減ってくる。
・印象を後から覆すのはとても難しい。これは人は確証バイアスを持っており、自分の下したその人への印象という判断を肯定するように情報を捉えてしまうから。
・最初の挨拶が重要だと言われるのは、どんなに気分が悪くて鬱屈としている時でも最初の挨拶の一言だけでも元気でハツラツとしていれば問題無いと見られるから。
応用例2:終わりよければ全て良し
・道中どれほど苦しい事があっても、終わりさえ良ければ全てが良く感じられる。途中にあった嫌なことも許せる気持ちになる。
・逆に言えば、人からの信頼を勝ち取りたいのであれば最後の詰めが最も重要ということ。
・逆境にいるときでも最後に成功することを希望にして踏ん張れる。
・喧嘩別れをしても最後に仲直り出来ればOK。
・区切りを意識し、終わりを明確にすることで気持ちを切り替える事が出来る。(参考:ツァイガルニック効果)
応用例3:印象に残る話し方
・相手に良い印象を残したいのなら、まずはポジティブな情報を伝え、会話がダレてきた時に自分の欠点を伝えて長所と短所の両面を提示しつつも短所の印象を薄くしていく。(交渉ごとでは欠点を伝えた方が納得性を持たせることが出来る。)
・最後に自分の長所や強みを伝えると相手にそのことが印象に残る。
・セールスの場面では最も顧客にアピールしたい内容を最後に伝える。(30日間使用後でも全額返金可能!、今から30分以内にお電話すれば・・!)
応用例4:印象に残るシーン
・映像作品では音楽の力を使って盛り上がるシーンを印象づけている。
・遊園地やアトラクションでも最も絶叫した場面は覚えている、という人も多い。感情が高ぶったシーンは記憶に残る。
・嫌な事やトラウマも印象に残るので、よく働いた後はよく遊び、嫌な事を良い感情で上書きすることを意識する。