モテる人の態度は「どっちつかず」というバージニア大学の研究 対人魅力の恋愛心理学3

モテる人の態度は「どっちつかず」というバージニア大学の研究 対人魅力の恋愛心理学3

どんな態度が一番モテるのか?についてバージニア大学(University of Virginia)の研究では「どっちつかず」の不確実な態度が最も相手の興味を引くという結論をだしています。

「どっちつかず」という相手にとってよく分からない態度は相手の気を惹き付ける?

バージニア大学ではオンラインデートに関する実験と称して女子学生を集めました。彼女らは事前に「自分たちのFacebookを閲覧して、好感度を事前評価して貰った男子学生の一覧」を提示されます。その男子学生は女子学生に対して3つの態度を示します。

・1つめが「この男性はあなたの事が好きでたまらないようです」と好意を全面的に出します。
・2つめが「この男性はあなたの事が好きでも嫌いでもない普通の印象です」と普通の態度を示します。
・3つめが「この男性はあなたの事が好きか嫌いか決められないようです」と普通とも確定させず、好きか嫌いかどっちつかずの態度を示します。

最後に女子学生に「どの男子学生が気になりますか?」と質問して男子学生を評価して貰ったところ(男性の外見などで判断されないようになっています)、なんと3つめの好きか嫌いかどっちつかずの態度を示した男性への関心度が一番高かった結果がでました。

反対に一番関心が低かったのが普通の態度でした。普通の態度でいるよりかは好意を示した方がモテて、更にどっちつかずの態度を示した人が一番モテるということに。

海外では大学でこうした恋愛研究が盛んなのが興味深いです。Facebookを利用したり、ありとあらゆる方法で研究が行われているのが面白い。(日本の心理学研究もこれぐらいやってもいいと思う。)

考察:人間はどっちかハッキリさせたい生き物なのかも。

初対面の場合、ミステリアスで思わせぶりなハッキリしない態度が最も相手の気を引くということに。モテると言ってもあくまで気になる人になるだけで、好きになるわけではないのがポイントですね。

おそらくこれはツァイガルニック効果が影響しているなと思います。人間は本来的にどっちか態度をハッキリさせたい生き物なのかもしれません(不確実な要素を潰したい傾向を持つ)。

以前「相手をしていて疲れる人の特徴」でまとめたように、敵でもあり味方でもあるどっちつかずの態度は相手をしていてものすごく疲れます。自分にとって敵か、味方かどっちなのかをハッキリさせる事で円滑に人間関係も構築できます。どっちつかずの人間が一番付き合うのに神経を使いますからね。

敢えて自分の気持ちを隠し、素っ気なく接する態度は「もう一度会ってみたい」と相手の気を引く、興味を抱かせることについては有効な態度です。人はこうした不確実なものを追い求める性質があることは知っておくと良い知識だと思います。

 
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