【完全保存版】ジャンプ流! 実技・マンガテクニックまとめ

集英社から出ている「ジャンプ流! 漫画講座・実技マンガテクニック」のまとめです。自分でマンガを描きたい人の参考に。

第1回:ペンの種類と作画手順

出典:ジャンプ流vol.1まるごと鳥山明DVD付分冊マンガ講座 要約・抜粋・まとめ

■ペンの種類と作画手順
漫画の道具は画材店、ネットで買う。

Gペンは線の強弱がつけやすく、主に人物を描くのに使う
丸ペンは細い線が引きやすく、背景を描くのに使用する
ミリペンは線が均一に引けるので、主に枠線に使用する

下書きは全体の設計図になるのできちんと描く。ミリペンで描くときは垂直にペンを持ち、均一に引く。Gペンでキャラクターを描く。線と線をつなげるときは綺麗につながるように注意する。原稿は自由に動かして書きやすい位置を探す。ペンの特徴になれるまで繰り返し練習する。最後は丸ペンで背景をペン入れする。力を入れすぎず、最後まで丁寧に描く。下書きにとらわれることなく、バランスを調整しながら描く。インクが乾いてから下書きを消す。しっかり乾いたことを確認しないと原稿が汚れてしまう。べた塗りやホワイト修正は下書きを消してから行う。キャラクター、背景、枠線については、線の違いによってメリハリのあるイラストになる。ペンの特性を理解し、活用できるようにすると表現の幅が広がる

第2回:効果線

出典:ジャンプ流vol.2岸本斉史 NARUTO -ナルト- 創作の秘密に刮目せよ!

■効果線
効果線とは、絵に迫力を出すためにある線のこと。効果線の修得は演出マスターへの第一歩。道具は細い線が引ける丸ペンを使う。定規は厚みのある物を使う。定規の置き方がポイント。インクを引っ張って原稿用紙にインクの汚れを移さないようにする。原稿と定規とのあいだにスペースができるように配置すると良い。

■スポーツ線
スピード線はスポーツマンガ、バトルマンガで使われる線のこと。書き始めを強く、弾き終わりに向かって力を抜くことがポイント。定規でしっかりと支えよう。線の長さはランダムに引けるように何度も練習しよう。

■集中線
集中線とは、キャラや物を目立たせるのに効果的な線のこと。視線を集中させたい点を決め、そこに画鋲を貼る。画鋲を中心に定規を当てながら、描きやすい方向に線を引いていく。細かい線を描くときに、枠内からはみ出した線はホワイトで修正可能なので気にしなくてOK。集中線の応用として、線の密度を高めておき、バックを塗りつぶせばベタフラッシュを作ることが出来る。重要なことに気づいたりするシーンで活用されることが多い。

第3回:スクリーントーン

出典:ジャンプ流vol.3尾田栄一郎 ONEPIECE -ワンピース- 創作の秘宝がこの中に! まとめ

■スクリーントーン
スクリーントーンとは、様々なパターンがプリントされたシールのこと。トーンともいう。スクリーントーンの使用によって、ペンでは不可能な表現が可能となる。道具はヘラとデザインナイフを用意する。

■トーンで空を描いてみる
使用するのはグラデーショントーン。ペン入れした原稿に台紙のまま当てて必要なところを切り取る。切り取ったトーンを貼るトレーシングペーパーを原稿用紙のあいだ挟ませ、ヘラでこすっていく。デザインナイフでトーンをカットしていく。おおまかな部分から徐々に細かな部分に進んでいく。丁寧に輪郭線に合わせてから身長に切り取っていく。力を入れすぎないように、原稿を切り取らないように配慮する。不要なトーンを切り落としたら、トーン押さえで上から抑えて圧着させる。これで空は完成。シーンに合わせて様々なトーンを活用できるようにしよう。

■応用編:カッターでトーンをぼかす
カッターでトーンを削ることでぼかすラインを作ることができる。この場合、デザインナイフではなく、普通のカッターを利用し、焦らず丁寧に削っていく。削る力は一定に。トーンを薄くしたいところは多く、濃くしたいところは軽くカッターでこすっていく。ぼかしはじめが自然に見えるように微調整を施す。余分な部分をカットして、ヘラで圧着すれば完成。同じトーンでも細かな表現をできるようにしよう。

第4回:べた塗り

出典:ジャンプ流vol.4 久保帯人BLEACH ブリーチ 物語を紡ぐ秘技とは

■ベタ
ベタとは指定された範囲を黒く塗ること。影や髪の毛を表現する時に使われる。にじみにくい筆ペンと細かい部分を塗るミリペンを使う。べた塗りはペン入れの後に行う。あらかじめ、ベタを塗る箇所に×印をつけておく。

まずは毛先をミリペンで塗る。慣れない位置はミリペンで丁寧に塗っていく。次に筆ペンで全体の縁取りをしておく。それが終わったらひたすら筆ペンで塗っていく。ムラを気にして塗り重ねし過ぎると、原稿が水を吸って曲がってしまうので注意。急いで乾かす時は冷風のドライヤーで乾かす。温風にすると、原稿が丸まってしまう。

■つやベタ
つやベタとは、ベタの一部を塗り残すことで光沢感を出すこと。光の向きを考え、アタリを付けておく。アタリに沿ってベタを塗っていこう。ベタを塗る際は、髪の毛の流れを意識する。慣れないうちは実際の髪の毛をじっくりと観察してみよう。毛先で払うように書ける筆ペンは毛先も表現しやすい。つやベタの程度で髪の色や物の性質も表現できる。つやベタは白黒のマンガで色や光を伝える技法なのでしっかりとマスターしよう。

第5回:ホワイト

出典:ジャンプ流vol.5 藤巻忠俊 黒子のバスケ まとめ&要約 キセキの舞台裏に迫る!

■ホワイト
ホワイトは絵の修正をする際に使用する道具。光や光沢を出すのに効果的。ホワイトの基本は修正をすること。イラストの飛び出した線、枠線からはみ出した線、インクの汚れ、コマのカド、吹き出し内のはみ出し、吹き出しのくちばし部分を整える。線をなぞり、太さを修正することもできる。修正液が乾くまで作業は中止すること。

■ホワイトを使った様々な演出表現
つけペンを用意し、ペン先に水をつけ、修正液を垂らしてつける。瞳にハイライトを入れたり、線にホワイトを加えて光が入ったような表現にできる。書き文字と枠線の間にホワイトを入れると、書き文字が全面に浮き出て印象を強くすることが出来る。

第6回:仕上げ

出典:ジャンプ流vol.6 松井優征 暗殺教室誕生のすべて 要約&まとめ

■原稿を完成させるためのチェック項目
・消しゴムのかけ忘れをチェックする。下書きや枠線からはみ出した鉛筆の線を丁寧に消していく。
・ゴミや汚れがないかをチェックする。
・トーンの切れ端はカッターで慎重に剥がしていこう。
・線のはみ出しはホワイトで慎重に消していく。
・トーンのハガレがないかを確認する。剥がれていたら、トレーシングペーパーをかけ、ヘラで圧着しよう。

■最後に台詞を入れる。
・吹き出し内の台詞は鉛筆で直接書けばOK
・台詞に誤字脱字がないことをチェック。特に作品の固有名詞に注意(作者しか誤りに気づけないため。)

■吹き出し以外の文字を載せる
・トレーシングペーパーで絵の上に文字を置けばOK。
・トレーシングペーパーを原稿用紙に貼り付け、枠をなぞる。
・枠をなぞりおわったら鉛筆を入れたい位置にセリフを書き込む。
・最後に台詞を線でかこったら完成。

この仕上げの段階で作ったものが読者に届く。

第7回:背景編 木

出典:ジャンプ流vol.7 堀越耕平 僕のヒーローアカデミア 要約&まとめ

■木の描き方
・参考にする木の写真を準備。木の全景が入るよう正面からの写真を使う。それを参考に絵を描いていく。
・まずは全景のアタリをつけよう。
・葉の輪郭も形を描いていく。
・立体を意識しながら葉のブロックを描こう。
・そのブロックに沿って陰影をつける。
・写真資料を参考に細かく描いていこう。

■ペン入れ
・幹や枝は細かな陰影をつけるとより立体的に。
・葉の輪郭はランダムに葉の形を描くことで自然な仕上がりになる。
・葉に陰影を付けていく。
・車線の方向がバラバラにならないようアタリをつける。
・アタリを目安に陰影を斜線で付けていく。
・斜線を重ねるなどして濃淡をつけて陰影を描くことで影の濃淡を表現することが出来る。
・最後に消しゴムで下書きを消したら木が完成。
・木の葉をブロックに分けて陰影をつける作業は慣れが必要なのでたくさん練習する。

第8回:背景編 森と山

出典:ジャンプ流vol.8高橋和希 遊☆戯☆王 要約&まとめ

■森と山
・風景に使われる事が多い。遠近感を出すために、奥から手前にブロックに分けて設計図(アタリ)を決める。
・ブロックを目安にパーツを配置する。遠くの山、木、森、手前の岩、細かな草などバランスを見ながら配置していく。
・ペン入れ。下書き同様まずブロックの境目にペンを入れていく。
・続いてブロックごとに書き込んでいく。
・木や森は葉を意識しながら、葉をランダムに動かすことがポイント。
・遠くの山の輪郭はなだらかに描いていく。遠くの山は書き込みを少なくする(空気遠近法)。
・陰影をつける。
・ブロック分けと陰影で遠近感を意識すれば奥行きのある背景が描けるようになる。

第9回:背景編 波紋

出典:ジャンプ流vol.9 古舘春一 ハイキュー!! 要約&まとめ

■波紋について
・水の表現の1つとして用いられる。
・コンパスと丸いテンプレートを用意する。
・まずは波紋のアタリをつける。
・次に定規で十字を引き、波紋の中心を決める。
・テンプレートで円を描いていく。
・テンプレートで描くことが出来ない大きな円はコンパスを使おう。
・円に沿って波紋の揺らぎを描いていこう
・揺らぎの長さをランダムに入れることがポイント。
・交差する部分は適度に崩すように描くとより自然に描くことが出来る。
・ペン入れ。最後に下書きを消す。

■コンパスで空いてしまった穴を消す。
・裏から穴に合わせメンディングテープを貼る。
・表からホワイトを使って穴を塗ることで綺麗に消すことが出来る。

波紋の描き方を学び、水の表現方法を修得しよう。

第10回:背景編 波

出典:ジャンプ流vol.10 附田祐斗&佐伯俊 食戟(しょくげき)のソーマ 要約&まとめ

■波
・波は背景として使用頻度の高い要素。
・最初に水平線を引き基準を決める。全体のバランスを見てアタリをつける。波が均一にならないようにランダムに波を描いていく。
・ペン入れでは、波の境界線を描いていく。
・次に潮の細かな流れを描いていく。波の境界線に比べ、線を細くすることで立体感のある波に仕上げることが出来る。
・最後に定規で水平線を引けばOK。波の絵は完成線の強弱が重要。潮の強弱を描くには慣れが必要なので繰り返し練習する。

第11回:背景編 雲

出典:ジャンプ流vol.11矢吹健太郎 To LOVEる(とらぶる) 要約&まとめ

■雲
・背景として使用頻度が高い雲。
・下書きは全体のバランスを見ながら雲を配置していく。均一にならないように気をつけながら輪郭を描いていく。こうすることで自然な雲を表現できる。
・ペン入れは下書きに沿って丁寧に入れていく。

■トーンを使った雲
・トーンの上からアタリをつける。
・トーンに描く線は薄く描くのがポイント。トーンの上に描いた線は消しゴムで消しづらいから。
・トーンを削る。雲の内側をおおまかにまずは削っていく。
・輪郭にそってぼかしを作る。カッターの背の部分をつかうと広く削れる。
・雲の質感が出るように何度もぼかしの練習をしよう。雲の絵が完成!

■応用 夕暮れ時の雲
・先ほど作った雲の上からトーンを重ねていく。
・雲の内側をぼかしていく。
・最後に余分なトーンを切り、剥がして完成。
・影を作ることで夕暮れ時の雲を作ることが出来る。
・様々な雲の描き方をマスターし、マンガ表現の幅を広げていこう。

第12回:背景編 星空

出典:ジャンプ流vol.12 和月伸宏 るろうに剣心 要約&まとめ

■星空(一般的な星空)
・つけペンとホワイトを用意。
・コマにトーンを貼る。
・ホワイトで星を描いていく。ペン先をぬらしてからホワイトを塗っていく水で薄めないとペンの走りが悪くなる。
・バランスをみながらランダムに星を点で入れていく。星を描きすぎないこと。
・点の数をしぼり、注目させたい星だけ描いていく。

■満点の星空
・まずはベタを塗る。
・筆ペンかマジックで丁寧に塗りつぶす。
・周りが汚れないようにコマの四方を紙で囲む。
・ずれないようにきちんとテープで留めておく。
・ホワイトは十分に水で薄めてから。
・ペンを使い、はじきながら星を描いていく。はじくコツをつかむまで繰り返し練習する。
・最後に横に伸びてしまったしぶきをペンで丸く調整する。
・綺麗にしぶきを散らすことで多くの星がきらめく夜空を表現できる。

第13回:背景編 岩

出典:ジャンプ流vol.13 古味直志 ニセコイ 要約&まとめ

■岩
・下書き、全体のバランスを見ながら荒い部分や岩や岩肌のアタリをつける。
・配置を決めたら、細かな部分を下書きしていく。
・ペン入れは手前の岩からペンを入れていく。
・日々やへこみは細い線でより立体感を出すことが出来る。
・岩肌は細かくペンを入れながら描いていこう。
・日々や岩の影を描いていくことでより自然な仕上がりになる。
・手前から奥にかけて線を細くすることで奥行きを表現できる。

■荒野を描く
・下書き、水平線を引き、大まかな岸壁のブロックを描いていく。
・続いて細長いブロックをイメージしながら細かな岸壁のアタリを描いていく。
・最後に陰影をつけていく。
・続いてペン入れ。まずは岸壁の輪郭から描いていく。
・手前の地面や岩を描いていく。
・日々や陰影をバランスを見ながら描いていく。
・遠くに位置した岸壁は影を多く入れることで奥行きを表現していく。
・手前は書き込み、奥は影をカタマリとして捉えて描いていくことで立体感のある絵が表現できる。

第14回:背景編 砂

出典:ジャンプ流vol.14 森田まさのり ろくでなしBLUES 要約&まとめ

■砂
・点描で砂を描いていく。
・まずは下書き全体のバランスを見ながら砂漠のあたりを書いていく。
・このとき、点描を入れる箇所に陰影を書いておくのがポイント。
・続いてペン入れ。まずはつけペンで砂漠の輪郭線を描いていく。
・続いて、点描をミリペンで書いていく。真上からインクがはねないように点を打つことを心がける。
・ある程度点を入れた段階で下書きを消していく。
・再度点描を行い最終調整。全体のバランスをみて点を入れていこう。
・砂漠の絵が完成。点描を用いることで砂の質感を出すことが出来る。

■月も描ける!!
・点描のテクニックの応用として月の質感を描くことが出来る。

第15回:タッチのかき分け

出典:ジャンプ流vol.15 村田雄介 アイシールド21・ワンパンマン 要約&まとめ

絵のタッチを変えることでただのブロックをレンガ、木、金属に描き分けるテクニック。

■レンガ
・角を欠けさせることでレンガを表現。
・ひびを入れるとより効果的。
・下書きに沿ってペンを入れていこう。
・古い質感を表現する時は、定規を使わずフリーハンドで書くことがポイント。

■木のブロック
・木目を描くことで木を表現していく。
・木目の流れを意識しながら描いていこう
・ペン入れでは、まず輪郭線から描いていく。レンガと同様に定規を使わずフリーハンドで描いていこう。
・輪郭線を描き終わったら木目を描いていこう。
・細かい線を多く入れ、ぼかすことで木目を表現する。

■金属のブロック
・定規を使い直線的な輪郭を描いていく。
・ペン入れ。下書きに合わせて丁寧にペンを入れていく。
・トーンを貼り、光沢を表現する。光源やライトの向き考えながらアタリを付けていく。
・アタリに沿って定規を使いながらカッターで真っ直ぐにトーンを削っていく。
・光沢を削り終えたら余分なトーンを剥がしていく。
・側面にもトーンを貼っていく。
・最後にホワイトを使い、光を入れれば金属のブロックが完成。

タッチを変えたりトーンやホワイトを利用するだけで様々な物体を描くことが出来る。

第16回:フキダシ

出典:ジャンプ流vol.16 島袋光年 トリコ 要約&まとめ

■フキダシ
・フキダシでは、セリフを入れるだけではなくキャラの心情も表現できる。キャラクターの心の声を表すときに使う。

■ウニフラッシュの描き方
・鉛筆でアタリをつける。
・画鋲と厚手のカッターマットを用意。中心点を決めておこう。
・内側のアタリにペンを入れておく。
・厚手のカッターマットを下に敷き、中心点に画鋲を刺す。
・画鋲を中心に定規を当て、線を引いていく。線の長さが均一にならないよう意識して描いていこう。
・最後に内側からはみ出た線をホワイトで調整。ウニフラッシュ完成!

■トーンを使ったフラッシュ
・トーンの上から薄くアタリと中心点をつける。
・先ほどと同様にカッターマットを敷き、中心点に画鋲を刺す。
・かな定規でカッターを当ててけずっていこう。
・プラスチック製の定規はカッターで削れてしまうので注意。
・続いて練りゴムを使ってアタリを消す。消しゴムだとトーンも削れてしまうので気をつけよう。
・最後に余分なトーンを剥がそう。

第17回:カケアミ

出典:ジャンプ流vol.17 桂正和 I”s 要約&まとめ

■カケアミ
・トーンを使わずに陰影を表現する技法のこと。
・4カケが基本。均等な間隔で線を引いていく。4方向に線を引いたら、4カケの完成!
・2カケは、足下の長い影などをつける際に効果的。長い線を描くことが多いため、定規で引いていこう。二本目の線はあまり角度をつけずに描くのが上手に見せるポイント。

■応用編:カケアミでグラデーションを表現
・まずはグラデーションのアタリをつける。
・アタリにそってカケアミを描いていく。
・線の間隔を広くすることで濃淡をつけていく
・つづいてベタを塗る。
・最後にバランスを見ながら濃淡の境目を調整すればグラデーションが完成!濃淡のバランスを身につけるため、繰り返し練習する。

第18回:描き文字

出典:ジャンプ流vol.18 秋本治 「こちら葛飾区公園前派出所」 要約&まとめ

■描き文字
・描き文字は「ドン!」とか「ズズズズ…」などマンガのコマに迫力をつける要素。
・下書きに沿って太いペンで輪郭を書いていく。
・太いペンで描くとカドが丸くなってしまうので、線をはみ出すように描いていこう。ホワイトをつかってはみ出した線を調整していく。
・文字のカドを尖らせるように意識しながら丁寧にホワイトをぬっていく。

■ベタを使った描き文字
・ミリペンなどで文字の輪郭などを描いていく
・あとは文字の中をべた塗りしていく。これでベタを使った描き文字完成

■描き文字に影をつける
・描き文字をコピーしたものを準備する。
・トレース台を使い、少しずらしてテープで固定する。
・続いてミリペンなどで影となる部分を描いていこう。
・あとは影をべた塗りしていく。影をつけた描き文字完成!

他にも線のタッチなどを工夫することで、恐怖やぼろぼろ感など、さまざまなイメージを表現することが出来る。

第19回:エフェクト編 光

出典:ジャンプ流 vol.19 大場つぐみ, 小畑健「DEATH NOTE」「 バクマン。」「プラチナエンド」要約&まとめ

■光の描き方
・マンガの重要な効果の一つである光の描き方。
・まずは全体にトーンを張っておく。
・中心点を決めて、光のアタリを描いていこう。
・描き終わったらカッターマットを下に敷いて中心点に画鋲を刺す。
・かな定規を画鋲に当てながらアタリに沿ってトーンを削っていく。
・削る長さをランダムにすることで自然な仕上がりになる。
・練りゴムでアタリを消して、全体のバランスを見ながら再びトーンを削っていく。
・最後に光の中心にある余分なトーンや建物部分のトーンを剥がしていけば、光が完成!

■応用テクニック 建物部分にこぼれる光
・建物部分に別の種類のトーンを貼る。
・中心点に沿って建物にこぼれる光のアタリをつける。
・つけペンとホワイトをつかい、光を描いていく。
建物の輪郭にもホワイトをいれ、ハイライトを表現。
練りゴムで絵あたりを消し、中心点の穴を消せば、完成!ホワイトをつかい建物にこぼれる光を表現することが出来たぞ。
光の描き方をマスターして表現の幅を広げていく。

第20回:エフェクト編 炎

出典:ジャンプ流 vol.20 うすた京介 要約&まとめ

■ろうそくにともる小さな炎
・下描きをしてからペン入れをする。
・ろうそくの真の部分はカケアミでぼかしていく。
・最後に火の粉を加え、下描きを消していく。

■激しく燃える炎
・まずは全体のアタリをつける。
・細かな炎の揺らぎを描いていく。
・火の粉を加えながら全体のバランスを整えていく。
・続いてペン入れ。炎の揺らぎを表現する曲線は注意して丁寧に書く。
・炎の中心は色が白いので書き込みを減らす。
・火の粉は小さいモノほど遠くに舞うので、炎から話すよう意識して描く。
・炎の揺らぎは曲線を綺麗に描くのがポイント

第21回:エフェクト編 爆発

出典:ジャンプ流vol.21 冨樫 義博 幽☆遊☆白書,HUNTER x HUNTER 要約&まとめ

■爆発の描き方
・まずは大まかなアタリをつける。
・小さな煙のカタマリを意識して描いていく。
・中心を決め、爆発の方向を決めていく。
・方向に沿って飛び散る破片や煙など、細かな方向を描いていく。
・ペン入れ。爆発の勢いを示す線は、中心から外に向かって描いていく。
・爆発に影を付けていく。影となる部分を下描きする。
・ペン入れ影の斜線も爆発の方向を意識して描いていく。
・下描きを消しゴムで消していき、全体のバランスをみながら塵を描いて調整していく。
・爆発の煙や飛び塵を描く作業は慣れが必要なので練習する。

第22回:パースの基礎

出典:ジャンプ流 vol.22 浅田弘幸 テガミバチ 要約&まとめ

■一点透視図法
・消失点が一箇所は一点透視。
・アイレベルを描いてからアタリを付ける。
・定規で線を入れていく。
・パースの補助線がアイレベル上で交差するように消失点を決めて、パースを付けていく。
・最後に余分な線を消せば完成。

■二点透視図法
・消失点が二つあるもの。
・アイレベルに沿ってアタリをつけていく。
・定規で線を入れていく。
・消失点を決め、パースを付けていく。
・最後に余分な線を消せば、完成!

■三点透視図法
・高さのある建物を描くときに三点透視は使われる。消失点は3箇所ある。
・アイレベルを2本引くのがポイント。
・アイレベルに沿ってアタリを付けていく。
・消失点を決め、定規で線を入れていく。
・3つ目の消失点はもう一本のアイレベル上で交差する。
・最後に余分な線を消せば完成!

目的に合わせて透視図法を使い分けることで迫力のある立体的な絵を描くことが出来る。

第23回:建物編1

出典:ジャンプ流 vol.23 空知英秋 銀魂 要約&まとめ

■建物の描き方1 アイラインと補助線
・まずはアイレベルを決めてからそれを描き、アタリをつける。
・アイレベルやパーツの線とは別に、縦に建物のラインに沿った補助線を引いていく。
・それに合わせ、左右に等間隔で補助線を増やしていく。
・先に引いた補助線の間にも線を引いて、補助線の数を増やしていく。
・横も同様に、等間隔に補助線を引いていく。
・ある程度補助線を引いたら、それを目安にパースをつけて、建物の輪郭を描いていく。
・余分な線を消していけば、建物のブロックが完成!

第24回:建物編2

出典:ジャンプ流 vol.24 加藤和恵 青の祓魔師 要約&まとめ

■建物の描き方2 壁を分割
・まず屋根を描いていく。
・建物の壁面に対角線を引き、中心を決める。
・それに沿って二分割にする線を引く。その線を基準に頂点を定めて、屋根を描いていく。
・反対側も同様に線を引き、中心を決める。こちらも屋根の頂点を決めるため。余分な線を消せば、屋根の完成!
・雪国にある窓度ドアは補助線を引こう。壁面に対角線を引き、二分割する。
・更に二分割した壁面に対角線を引き、4分割にする。壁を四分割する。
・それぞれの対角線と交差する点に印を付けていく。そしてその印に沿って線を引いていく。壁を5分割することが出来る。
・分割した壁を元に窓やドアを描いていく。玄関先の段差もパースに合わせて描いていく。

第25回:建物編3

出典:ジャンプ流 vol.25 荒木飛呂彦 ジョジョの奇妙な冒険 要約&まとめ

■建物の描き方3 窓の質感、汚し
・まずは屋根を描く。
・屋根の縁(へり)を下描きしていく。
・消失点を意識しながら描いていくことがポイント。定規を使っていく。
・窓のサッシ、屋根の模様、建物の模様をパースを考慮しながら描いていく。
・最後に影や汚しを入れる。ガラスのハイライトを描いていけば建物の下描きが完成。
・下描きに沿ってペン入れをしていく。
・定規で丁寧に書いていく。
・屋根の模様は手前から奥に掛けてペンの強弱をつけることで、よりリアルな質感を表現することが出来る。
・最後に汚しを入れる。汚しを入れる事で質感が出る。鉛筆で縦の補助線を引こう。
・それに沿って全体のバランスを観ながら汚しを入れていく。
・消しゴムで下描きを消し、全体を見て再度汚しを入れバランスを調整していけば建物の絵が完成!

 
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