目標設定における最も重要な要素とは何でしょうか。難易度?モチベーション?それとも期限でしょうか?
明確さは力
目標達成において最も重要な要素、それは目標への具体的行動の明確化です。未来予測とコアバリューの話でも最後のほうにちょびっと触れましたが、明確さは力です。具体的かつ明確にするべき行動を決めてさえおけば迷いがなくなり、すぐに取りかかれるようになり、達成感も増します。何か達成したい目標がある場合、期限(締め切り効果で集中力UP)と達成するための行動を毎日の日常生活の中で具体的に言葉で言えるようにしましょう。
するべきことが明確でないと何が起こるのか考えてみます。目標が明確でない場合、人は目先の誘惑に弱くなります。具体的には目の前にある強い刺激に注意力が持って行かれ、その結果本来やるべき行動が後回しになり脳が疲れて行動力が落ちます。「何をしようか」と考えている間に隙がうまれ、達成したい目標があるのについダラダラとテレビやゲーム、パソコンやスマフォをみて時間を無為に過ごしてしまいがちです。
明確さは具体的であるほど良く、数値化するのもいいし、if-thenルールとして状況と行動を結びつけてしまうのもありでしょう。帰ったら取り組む本の何ページを何分間読むとか、風呂上がりにはストレッチをした後にスクワットをするとか、明確にいついつまでに何の、どんな動作をするのかを決めておくことが重要です。理想となる目標を思い浮かべるだけではだめで、その理想に到達するための具体的行動を考えるのです。
次に何をするのか明確に決めておくことは、すぐに行動に取りかかれる心の状態を作ることです。これは習慣化の話とも関係していて、ハーバード大学のショーン・エイカーは20秒ルールとして、何か辞めたい習慣があれば20秒間取りかかるまでに時間を先延ばしにすれば辞めることができ、逆に続けたい良い習慣は取り組むのに20秒早く取りかかるようにすれば継続しやすくなると論じています。普段よりも早く行動に取りかかることがとても重要で、案ずるより産むが易しということわざの通り、人は考えている間にどんどん消耗する一方で、実際に行動に移せば難なくこなせてしまうという生き物なのです。運動習慣がない人がジムに行く前は凄くおっくうなのに、実際玄関のドアを出てしまえばあっという間にジムでのワークアウトを済ませられるのがこれに該当します。
特に会社や組織に縛られないフリーランス的生き方をしている人にとっては自分の生産性の管理は重要ですから、明確な目標に向けての行動を定めることは重要です。
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