長時間のデスクワークで何かアイデアを出そうと頭をひねっても良いアイデアが出ないことを経験した人も多いはず。実はそんなとき、散歩をする事で良いアイデアが閃きやすくなります。
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歩くことで脳を刺激する
歩くこと、散歩をすることで人はクリエイティブな状態を高める事が出来ます。進化論の文脈では、人間の脳がここまで発達したのには、二足歩行により歩く習慣が出来たからだとの説があります。歴史を見ると多くの哲学者や作家が散歩を日課にしており、アインシュタインも散歩中に閃きを得る事が多かったとか。
実際に散歩中に色んなアイデアが浮かんだことを経験した人は多いはず。部屋の中にこもって悶々と考え事をしたあとに、外を散歩して良いアイデアが浮かぶのを待つ事だって立派なクリエイティブ活動です。私も昔デザインの仕事をしたときに、部屋で煮詰まったら良い閃きを求めて街中に出て散策したものでした。本屋に立ち寄って中を見て回るのも思いもよらない発見がありますね。
なぜ散歩をするとクリエイティブになれるのか?その鍵は拡散思考にあり
なぜ散歩をするとクリエイティブな能力が発揮されるのでしょうか?その鍵は拡散思考という思考モードにあります。クリエイティブは何か一つの物事に集中している状態では生まれません。一つの物事に集中、フォーカスする状態は何か一つのタスクを達成するのには有効ですが、実はクリエイティブな状態はその真逆です。クリエイティブであるためには、注意を拡散させる必要があります。なぜなら、別々の個々のアイデアが一つに繋がったときに新しいクリエイティブが生まれるからです。自分でも思いもつかなかった考えやアイデアが組み合わさったとき、閃きが起こります(この思いつく力はユリイカ現象ともいう)。
上手に気を散らすことで思いもよらないアイデアを手に入れるのがクリエイティブの本質です。多くの人が休憩中はネットサーフィンやスマートフォンをいじってしまいますが、注意がスマートフォンに持って行かれてしまうのでクリエイティブな発想力は生まれにくくなります(注意が切り替わっただけで集中状態が持続している為)。現代に生きる人間が持つ資産で最も価値があるのは注意力だとする説もあるぐらい、今の人は常に何かしらの対象に注意をしています。自然の中を歩くといった活動は適度に注意を散漫にさせてくれるので、クリエイティブな状態を高めてくれるのですね。
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