怒りやストレスを感じたとき、そのコントロール法としてリアプレイザル(Reappraisal,認知的再評価)という手法があります。ちょっとなじみのない言葉ですが、「リ(re)=再び」「アプレイザル(appraisal)=評価」の言葉通り、自分の今感じている感情を再評価して新たに意味づけする方法です。私たちの身体は外的な刺激や内的な感情に対してどのように解釈し、認知するかで想像以上に大きく影響を受けるのです。
リアプレイザルの具体例
リアプレイザルを生活の中で活かすには、自分が今感じているストレス、緊張、興奮についてプラスの意味づけをすることでそれらの感情を味方にすることがポイントです。怒りやストレスから一歩距離を取って、ネガティブな体験を別の視点から捉えます。最初は難しいですが、リアプレイザルは練習すればするほど上達するので、感情の筋トレといった感じで捉えるといいでしょう。
・「困難な状況に置かれている」→「自分を成長させてくれる環境に置かれている。」
・「緊張してきた」→「興奮してきた(ワクワクしてきた)」
・「上司に怒られた」→「上司も家族とケンカしたとかいろんなつらいことがあったのかもしれない」
・「全然行動できない最悪な一日だった」→「身体が休息を求めているサインでは。しっかり休もう」
この再評価のしくみは心理学では認知行動療法の分野でも大きく活用されています。物事をどう受け止め、意味づけするのかは自分次第。最終的に自分がどう出来事を捉えるかで気分も体調もコンディションも大きく変わっていきます。
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